新撰組局長 近藤勇の実力を検証する話 第二回目 | なんでもいいや

新撰組局長 近藤勇の実力を検証する話 第二回目


刃筋の立て方、刃こぼれのできる時のイメージをこの動画で膨らませましょう。


近藤が虎徹に刃こぼれを生じさせない為のもう一つの条件として刃筋を狂わせない事が必要である。
 
魚屋が刺身を作るとき、包丁の刃筋を立てているため切断面は鮮やかであるが、素人がやると魚の身がつぶれたようなぶつきりになってしまう。
 
人を斬るとき刃筋が狂えば皮膚にかすり傷をつけるのみで、斬り込めない場合がある。
 
近藤は必死の斬り合いに際して、刃筋を狂わすことなく、手の内を締めて正確な円形線を描き、敵を斬っていたのである。
 
人体を切るときは皮膚から筋肉、さらに骨格へと硬度の異なる部分に刃を食い込ませねばならない。やわらかい部分から硬い部分へ刀身を通過するとき、抵抗を受けた刃は動揺し、刃筋が狂いやすい。そうすれば刃こぼれが必ず起こる。
 
刃を動揺させないためには、平素の修練によって鍛えあげた手首と足腰の強靭さが必要である。
 
近藤は血しぶきがあがる修羅場で、正確な刃筋を守ったのである。
 
永倉新八・述懐談
 
『近藤先生の斬り合っているところは見なかったが、ときどき物凄い気合が聞こえた。えっおうっという甲高い声が姿は見えないが、我々の腹の底へぴんぴん響いて、百万の味方にも勝った。』
 
 
ほとんどこっから盗作『日本剣客列伝』津本陽

終わり