こんにちは!
その節はお世話になりました。
今度は2位ではだめですよ~
なぜ大学病院の病室からの景色はイマイチなのか…多くの大学病院が刑務所と同じ構造になっている大問題(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース
なるほどね~
さて
ある外科医の体験談です。
後期研修医時代に担当した進行胃癌の患者。1年後の定期検査のCTで肝臓に転移を
疑う所見があり、造影MRIの追加検査になりました。その結果転移ではないので経過
を見ていく方針となりましたが、その旨を本人に伝えたところ、信用できない。
○○大の外科教授の外来へ紹介してくださいと言われたのです。
実は、Aさんは同僚の小児科Drが長男で、次男は某大学の医学生でした。急に転移と
言われたら、それは確認したくなるよなとは思いました(ただ、内心ちょっとだけ
そこまで疑念あるなら、医師である長男と受診してくれ。医師なら、追加検査も、
結果として経過観察になることも、妥当なことしか言っていないのがわかるからと
も思いましたが)。紹介の大部分は、通常、病院と科の指定です。紹介元など特殊な
場合を除き、初診の場合の医師指定などしたことがありませんでした。そこで、
○○大の外科宛で紹介しますねと言うと、絶対に教授宛でと念を押されたのです。た
だ、よく聞いてみると、次男がちょうど外科実習中で、実際に教授へ既に相談して
いるから大丈夫。絶対に教授宛で書いてほしいとのことでした。だったら問題はない
のかと思い、紹介状を教授宛で作成しました。その結果、数日後に○○大の外科にい
る先輩から笑いながら電話が。後期研修医が患者を教授指定で紹介してきたと科内
で話題になっているぞとのことでした。まぁ、薄々予想はしていましたが、教授側が
忘れていたのか、次男からの言葉をAさんが過度に受け取ったのか、話は通っていなか
ったのです。
(教授に診てもらった患者に感想は・・・)
ちょっとダメージを感じつつ、Aさんの次の外来。Aさんやはり、教授は違った。転
移じゃないから、このまま経過を見ていくのが一番いいと言われた
下っ端(私)そうですね。ちなみに、私の説明を覚えていますか?
Aさん下っ端先生は、全然ダメ。転移かもしれないから追加検査と言った。その後、
転移じゃないと言って不安にさせた
下っ端…そうですね。ちなみに教授からは、今後、どうしたらいいと言われました
か?
Aさん今の先生の方針は間違っていないから、そのまま受診しなさいと言われた。やっ
ぱり教授は先生とは全然違う。凄く良かった
下っ端……(ボケなのか? ツッコミ待ちなのか? Aさんを信じて紹介状を書いた自
分は○○大ですごく失礼な奴だと思われている話をしてしまおうか?)
結局、Aさんはその後も再発しませんでしたが、ずっと下っ端は患者の扱いが酷くて
ヤブ、教授は素晴らしいという話を気持ちよさそうに下っ端の外来でする不思議な患
者でした。とりあえず、自分の方針は合っていると教授に言われたことを誇りに頑張
りました。
Aさんは教師で、子ども2人も医師・医学生と知的なはずの方でした。しかし、客観的
にはほぼ同じ説明をしたはずなのに、下っ端=藪 教授=素晴らしいくらいの
両極端な評価をしており、しかも時間が経過しても変わりませんでした。転移の可能
性を説明した奴=自分の人生に不幸を運んでくる=嫌いなのかな?権威がない=
嫌いなのかな? 最初から教授の受け持ち患者だったらどうだったのだろう?と感じ
つつ、対応した思い出深い患者さんでした。下っ端は老け顔で、患者側にはベテラン
と勘違いされやすく、不安を感じさせることは少ないほうでしたが、患者には肩書き
も重要なのだと感じました。結局、権威は全てを解決するんだな…と
なんだか切なくなった出来事でした。
だとさ
では今日はこのへんで・・・
Ciao!!