こんにちは!

 
いつまでも元気でいたいですね。お願い
 
さて
 

医業はサービス業とはよく言ったもので、医療業界で勤めるにはもちろん専門

 

的知識や技術的なスキルも必要ですが、話術も極めて重要です。話術がおろそ

 

かで余計なことを言ったり重要なことを言わなかったりすると、患者さんからの信用

 

を失ったり、避けられたはずのトラブルに巻き込まれたりすることがあります。口だ

 

けの人間になってしまうことは当然、避けるべきなのですが…患者さんのハートを

 

ガッチリつかめるような話術があればなぁと、日々ないものねだりをしてしまうの

 

も事実です。そんなものは一朝一夕で身に付くわけがない。というのは仕方のないこ

 

とですが、日々の中でふと身に染みて感じる真理があります。

 

それは、医師には使ってはいけない言葉があるということです。

 

特に絶対という言葉には要注意です。絶対という言葉は医師にとって、禁句に近いと

 

思います。治療行為においては絶対がないからこそ不慮の事態を予想しては何十分も

 

リスクについて説明し、患者さんの同意書を入念に取ります。ですからどれだけ腕に

 

自信があったとしても医師が絶対に大丈夫ですと言う機会はほぼないに等しいで

 

すし、あってもドラマの世界だけかなと思います。

嫌なタイプの医師です。プンプン
 

しかし患者さんは稀に医師から絶対という言葉を引き出そうとすることがあり

 

ます。不安の裏返しなのか、治療に対する保証が欲しいのか…。

 

そんな時は、返答に頭を悩ませたりもするものです。

 

 医師 「以上が手術の説明になります」

 

 患者 「その手術、絶対成功するんでっしゃろか? 絶対大丈夫ですか?」

 

医師 「あのですね、この世に絶対的なことがないのと同様に、医療において絶対    

 

    はあり得ません、残念ながら。この治療に絶対大丈夫と言える医師は、おそ

 

    らくおれへんでしょう。私が言えることは、全力を尽くすということだけで

 

    す」

 

患者 「そうでっか……」

 

医師 「そもそも『絶対大丈夫』と言う人間を信用してはいけまへん」

 

患者 「え?」

 

医師 「投資において『絶対儲かるから』とか『絶対大丈夫』とか言う人間を、信用   

 

   できますか?」

 

患者 「それは……」

 

医師 「『絶対不幸になるから』と言って幸運グッズを売りつける人間を、信用でき

 

   ますか?」

 

患者 「……そうやな、確かに信用できひんですね」

 

医師 「『絶対何もせーへんから』と言ってホテルに誘う男を信用でk……」

 

看護師 「先生、もうそのへんで」

 

医師 「……とにかく、『絶対』なんてことを言う人間は信用できひんので

 

   す」

 

患者 「先生、わかりました」

 

医師 「わかっていただけて何よりですわ」

 

患者 「私、先生を信じます」

 

医師 「信じていただけて、何よりです。そう、私の言うことは『絶対』なので

 

   す!」

 

看護師 「ええかげんにせえ(ベシッ!)」

 

医師「やめさせてもらうわ」

 

そんなやり取りが、今日もどこかで行われているのかもしれませんね。

 

では今日はこのへんで・・・バイバイ

 

Ciao!!口笛