こんにちは!

若手医師あるあるですね。グラサン

 

明日は母の日かつ看護の日ですね。ニコニコ

 

 

さて

 

ファッションの流行や季節によって、患者さんはさまざまな格好で医療機関を受診し

 

す。服飾は身体を覆うものなので、それが時には診療の妨げになることも。ショボーン


患者さんが外来に入ってきて、思わずなぜその主訴なのにその格好を……?と言いそ

 

になることがあります。医師に、患者さんの服装や装飾で診療時に困った経験の有

 

無について聞いたアンケートがあります。上差し

 

回答人数:2774名(男性 2136名、女性 501名、性別未回答 137名)

 

受診時の患者さんの服装や装飾で困ったことはありますか?(n=2774)

 

写真

 

調査によると、回答者の65.1%(1806人)が患者さんの服装や装飾で困ったこと

 

があるという結果に。男女別にみると、女性医師は7割以上が困ったことがある

 

回答していました。

 

受診時の患者さんの服装や装飾で困ったことはありますか?(n=2774)

 

写真

 

次に、上記の質問で「ある」と回答した方に、どんな服装や装飾に困ったか、具体的

 

に伺いました。一番多くの医師が選択したのがワンピースで、以下タトゥー、重ね

 

マニキュア・ジェルネイルという順になりました。

 

どんな服装・装飾で困りましたか?(複数選択可)

 

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ワンピースは、聴診や腹部の診察の際にもまくり上げる必要があるため、出す必要が

 

ない下半身も露出してしまうだけでなく、丈が短かったり、襟ぐりが大きく開いてい

 

たりして目のやり場に困った経験があるというコメントも。

 

重ね着については着脱に時間がかかるので外来が混んでしまうという嘆きの声が多く

 

寄せられ、マニキュア・ジェルネイルは、塗布されているとSpO2が正確に測定でき

 

ず、さらにジェルネイルは市販の除光液では落とせないことが多いため、救急外来で

 

困った医師が多かったです。タトゥーについては、MRI撮影時に困った、針を刺す、

 

メスを入れる際に困ったという声に加えて、タトゥーがある患者さんに萎縮してしま

 

ったという医師も。縫合時に絵柄がズレたという医師も複数いました。
 

患者さんの格好で困ったエピソード

 

患者さんの服装や装飾について、どんなシーンで困ったのか具体的なエピソードも聞

 

いています。選択肢に挙げたもの以外にも、複数の先生方が困ったとコメントを寄せ

 

てくださった患者さんの格好についてもご紹介します。

ワンピースで困ったこと

1.腹部の診察をするときに、ワンピースだとスカートをめくりあげる必要がある。

 

  その時バスタオルがなくて非常に困った。

 

2. 若い女性に腹部エコーをしようとしたらワンピースだったので少しためらった。

 

3.上半身の皮疹が主訴なのにワンピースで受診し、脱げないと言う人は割といま

 

す。

 

4.ビスチェのようなワンピースで、コロナワクチン接種なのに肩も出せなければ自

 

  分で脱げないと、看護師が背中の紐を解いて締めて大変だった。

 

5.乳がん検診にワンピースで来られて、タオルなどの用意がなかったので下も下着 

 

  姿でお互いに恥ずかしい診察であった。

場所も大きさも柄もいろいろ…

1.刺青の真ん中に針刺す時に良いかどうか確認が必要。

 

2.手術室で麻酔がかかってから、看護師に小さな刺青を指摘され、事後説明を要し

 

  た。

 

3.40代の女性患者で背中一面に竜の入れ墨のある方が来て(明らかにその筋の方だと

 

   思える)、入れ墨を見せびらかせたくて下着を全て取って診察してくれと言う

 

   ので恐ろ恐る素知らぬふりをして診察した

 

 

4.入れ墨部分を怪我されたので縫合、絵が少しずれて治った。ちょっと文句を言われ

 

  たがどうしようもないことを説明し、納得してもらった。

病院で取れないので困る

1.土日に来院し、緊急手術が必要と説明して同意を得たが、前日にネイルサロンで特 

 

  殊なアートを施され、酸素濃度が測れないという顛末。土曜日の日中であったので、

 

 仕事が休みだったネイルアーティストに来てもらい、除去した。

 

2.爪囲炎の診察で、ジェルネイルなど、盛っていて色調がわからないのも困る。

美しさにこだわるあまり…

1.補正下着+腰椎コルセットという“鎧”をつけている人は何も診れない。

 

2.補正下着がレントゲンに写っていた。

 

3.意識消失状態で救急搬送されて来た女性患者が補正下着を着用しておられ、超音

 

  波検査をしなければならずスタッフ数人がかりで補正下着を裁断した。

 

4.乳がん検診のアルバイトをしていた時、ワンピースのボディスーツ型の下着で来

 

  た患者がいた。診察の邪魔になるから脱いでと言ったら、股の留め金を外すタイ

 

  プなので大変だった。

上下分かれた服だと助かります

1.つなぎの作業着で健診に受診されて、レントゲンや心電図が面倒だった。

 

2.ジャンプスーツを着ておられると胸部診察で困る。

少し出すだけでいいのに全部脱ぐ羽目に

1.膝が痛いのにズボンがぴちぴちで見せてもらうのに脱がないとならない、それを

 

  嫌がる。

 

2.タイトなパンツで下肢の皮疹を見づらい。

 

3.タイツだと足の診察できないことがある。

 

4.下肢の外傷(足関節の骨折など)ギプス固定が必要なのにスリムなズボンをはい

 

  てくる女性。

患部が見えないと診断できません

1.化粧をして来院した患者さんがすごい貧血で即入院してもらった。口紅を落とし

 

 たら唇が真っ白で化粧でごまかされていた事に気付いた。その後は、僕の外来は化

 

 粧をせずに来院するようにお願いするようになった。

 

2.顔面の瘢痕を診せに来たのに、ばっちりと化粧をしていた。

 

3.厚化粧で皮膚の様子がわからないときがある。

数は多くないがインパクトは大

1.成人式の最中に気分が悪くなり立ち上がれなくなった新成人が受診し

 

  た。案の定、着物着用。帯を外したら症状が良くなって帰宅となったが、着物を

 

  自分で着用できず、外来の隅で迎えがくるまで小さくなって待機していた。

 

2.銀座で診療していると、場所柄和服の女性が来院される。脱衣して診療したあ

 

  と、着付けに時間がかかってしまう。

 

3.着物でブッフェを食べすぎて意識消失した患者が救急車で運ばれてきた時、まず

 

  は着物、長襦袢まで脱がさなければならなかった。

 

4.成人式の夜に和服姿の女性が意識障害のため救急車で来院。通常の衣服であれば

 

  鋏で切るところだが、年配の師長があんたら鋏で切っちゃ駄目よ。高価な晴れ

 

  着なんだからと言うので、抱き抱えながら帯を解いたり、着物を脱がせなく

 

  てはならなかったのは大変だった。結局、くも膜下出血で亡くなってしまった

 

  が、晴れ着をキチンと畳んで親御さんに返却し、大変感謝されたのを覚えてる。

 

 

5.大学病院にいた時、止めてくださいとお願いしても、どうしても着物を着たいと

 

  納得してくれない老婦人がいた(大学病院に来るには正装をしなければなら

 

  ないという患者さんの主張で、付き添いの子供さんに止めるように依頼しても、

 

  ご本人が強く拒否されて、着物一択だったそうです)。
 

  着物を脱ぐのに10分、着るのに20分程度の時間がかかり、ただでさえ長い大学病

 

  院の待ち時間が更に長くなり、非常に困った。

 指輪・ピアス物語

1.手術の際に指輪が取れなかった。ベテラン看護師が糸で指をぐるぐる巻きにして

 

  取った。

 

2.口周囲と舌に沢山のピアッシング、スプリットタン。口腔所見を診る際に驚愕し

 

 て、しばらく動揺が治まらなかった。

 

3.オペのとき、陰部にピアスがついていて、外すのに苦労した。

 

4.意識消失した患者をMRI撮像したい時、舌ピアスをつけていて、外すのに苦労し

 

  た

見えないけれど困る「におい」

1.ばっちり化粧を決めてこられるのはいいが、香水もバンバン利かせてて、

 

  狭い診察室がすごいにおいになった。次の患者さんを入れるまでちょっと待って

 

  もらって、10分ほど換気しましたがだめった。

 

2.香水がきつ過ぎて、オペ中に気分が悪くなった。

 

3.老婦人の強烈な香水。コロナ対策以上に換気を要した。

 

4.とにかく臭い。いつも同じ服で、他の患者から悪臭の抗議がくる。注意したら

 

  それは差別です!と言い、どこかに行って以来見ていない。

 

5.診察室に入った瞬間、タバコのにおいが充満した。次の患者さんを呼ぶ前に消臭

 

  スプレーを使用せざるを得なかった。

みなさんもお願いいたしますお願い

では今日はこのへんで・・・パー

 

Ciao!!口笛