この1カ月の時の流れが、なんだかよくわかなくなるくらい。
この作品に支配されて生きてきたように思います。
疾駆猿 第漆回公演
『INTRABORDER』
ご来場ご声援、本当に心から、有難う御座いました!!
重かった。自分にとってものすごく重みのある時間だったんだなということが、今になって。
うーんいや、なんか、本当に奇妙な気持ちなんです。急に一緒に生きていた作品が終わってしまって、
意外なほど身体は日常に順応してるし、心もほら、当たり前にお歌の先生して別の作業して台本書いてってしてるんだけど。
急になくなってしまった重石。妙な感覚です。
ラフにいけるところから振り返っていきましょう。
今回、兼役祭りのわみでした。
東京の芸妓、女学生(魔笛)、看護婦(希匣)、葬儀の参列者、カフェ店員(斜陽)
本役以外で5役✨
この役どころが回ってきた経緯としましてはおそらくは。
昨年、ベイゲニグマに出演させていただいた際に演じていた、サブリナ、こと、猫の怪異を彷彿とさせるキャラクター、という意味で私にあてられた、ということが、前提としてはあるのだと思いますです。
しかし、賑やかで飛び道具的な成分の大きいサブリナと違って照梅は。私が得意ないしは特異ではないこと、を、求められる役どころで。
男女間の愛情をみせること。女性的に魅力であること。
役者としても、また普段の自分自身も恥ずかしながらなかなかに縁遠いことでして…。
初めて台本読んだときの私の心境は、
「『抱き着く』ぅ??」
「『刺す』ぅぅ?!?」
「『接吻する』ぅぅぅ?!?!?」
みたいな感じでした。伝われこの文面 笑
冗談さておき、妖怪と人とのおかしな距離感は作れても、人間同士、心身を許し合っている者同士の距離感を作ることが全然できなくて、
心がこわばるせいで身体が動かない、ってところからのスタートで。
どれだけ若旦那もとい福丸さんを、ないしは座組の皆様全体を不安にさせたでしょうか、という反省あわあわ。
加えてやっぱり、常日頃の雑さ、ですよ。
女子力なんて言葉がもてはやされていて、基本的にはなんでしょう、
着飾ることみけくれにこだわることは、人間にとって価値のないことだという教育方針の家庭で育ってしまったため。なのにみられる仕事についてしまったのでなんか色んな矛盾に戦いつつ、だからそのね、
綺麗でいることができなければ、周りに気を配ることもできなくて、周りに気を使わなければ、人はキレイでいられないのねっていう、はぁあああ!!!!日常についての反省あばあば。
もちろん、演じる上ではさらに、日常通りではいかないわけで。違う時代違う条件で違うもの着て生きているんです。
その人として説得力のある居方をすること。着物の所作のひとつひとつ。知識の不足、脳みそと身体の処理能力の不足、役者としてこんなにもポンコツなことを思い知り、悔しかったし、焦ったし、いっぱいいっぱいだった。
そう、総じてしぬほど、役者としての未熟さを痛感したし、それがただただ焦りでしかなかった、そんな稽古終わり間際。
というところから、
それだってなんだって、板の上に立つなら、腹くくって、お客様が楽しめるものを上げるしかないんだ!って、いう、役者としての覚悟というか意地みたいなこと。を、大いに自覚した公演、という意味で、物凄く意味のある今回、だったのかもしれないです。
日本語すーぱー遠回りでごめんなさい(><)💦
ま、こんな見苦しい役者としての反省はそれもまたそもそもね、人目にさらすものでもないとして、ね。でも、記録として記させてくだせえな。いつかの未来の私がちゃんと笑い飛ばせるようにね。
照梅さん。という人。
信也さんから顔合わせのときにいわれたのは、「阿部定事件」がモデルだよ、というお話。しらべまして、うへぇってなりましたよね。そりゃ、あんまりにも気持ちのいい事件じゃないってことももとよりですが、なんでしょう。
そもそも私、人として人を殺める役ってやったことなかったんです。その思想を共有したことなかったんです。
一緒にいられないなら、あんたを殺して私も死ぬって…。理解できてしまったら怖いことだけど。でも板の上に生きる、って。そういう、いろんな思想志向感情を共有することだと思っているから、だから、すごくおもしろかった、といって間違いでないはず。でも当たり前だけどものすごくつらかった。
毎日まいにち、ありえないと思っていた幸せを感じてあったかくて、なのにその相手を失いかけてだから、そのときを、永遠にする。っていう心の流れをおっていってた21ステですよ、そりゃ消耗するわよ笑
でも、本当に役者冥利に尽きつくす時間でした…。
色んな人にお世話になりつくした時間でもありました。
うっかり全員もりもりにメッセージ書きたくなっちゃうみなさまです。
板の上での関わりは、ある人ない人さまざまですが、稽古場で、呑みの席で、楽屋で、ずっと一緒に作品をつくった皆さまに、癒され叱咤され励まされ温められ。
ここ最近、中堅ないしは年上めとして頑張る場所も多かったため、いや今回だって決して年下ぶって甘えていい年ではなかったはずなのにでも完全に、支えられている側としていました。
心から感謝。だからこそ、この経験を活かして、支えられる人になりたいです。
疾駆猿という団体さん。2年目、4回目の出演でした。間違いなく私のホームのひとつになっています私のなかで。
それは、ただ仲がいい人が多いってんじゃなくて、
挑戦をさせてもらえる場所だから、です。今回それが、確実な確信に変わった。
年明けのヒャクメのときにも思ったのですが、まだ出来ないことに挑ませてもらえる場が、一番大事な場所だと思っています。
私ですら私にやらせないことを、担わせてもらえる場。でもそういうところこそが大きな成長につながるから。つまりは、私の成長を期待してくれる場、なんだと思って。それが、ホーム、なんだと思うのです。
これからもどうぞなにとぞ、宜しくお願い致します。
イントラボーダー、という作品は。
ことさらに熱い熱量をもった作品でした。
作演の信也さん。それを支えるメンバーさん。それを形にするスタッフさんたちと、一人ひとりの演者たち。
これまでの安定したベイゲというシリーズを脱したことで、余計に挑戦欲にあふれた作品だったし、一人ひとりの負荷が大きかった。
言い尽くされているけども、まっきーさん。本当に本当に化け物かと思ったすごかった。その方が芯にいる作品だもの。誰もが出し惜しみのしようがなかった。
こんな舞台をみたいと思える舞台に関われて、しあわせ。
作品の世界というか思想に関しても。
すごくすごく好きなんです。
それはこれが、人間を描いている作品だったから。人間の魂を、エネルギーとして描く作品だったから。それはまさしく私が、人間の魅力だと思っていることだから。人間は、熱を持っている。それは単純な温度じゃなくて、影響を与える力、という意味で。
いちにんげんとして、鮮やかに暖かく生きようと、この作品を通じて思ったし、こういう作品を私もこれからもつくっていきたい。
最後にこのお写真とあわせて。
札軒さま、若旦那役の福丸さん。
それこそ言葉になりません。
作中の言葉を借りるなら、
私は、本当に、福丸さんの若旦那に会えてよかったです。
だぁってもぅぅ!!!!!セリフ合わせも殺陣(?)の合わせも何度でも付き合ってくださって。視野3°くらいになってる私の見えてないことたくさん教えてくれて、鬼コーチとして歩き方姿勢所作ゴリゴリ指導してくださってあああああああ、なんてお優しい方でしょう。
本当に本当に。
ありがとうございました。
さ。でもそうです。
過去は影。終わってしまった公演だもの、今となってはすべて過去。
美しいからこそ、
まだ燃えている私の灯を、
過去のみにみとれてないで、
一生懸命に燃やしていこうと思います。
これからも素敵な作品をつくるから、
どうぞ今後とも、宜しくお願い致します!!











