いつからだろう?
息子たちは、ボクをオヤジと呼ぶようになった。
彼らが小さい頃は、
その言葉が似合うか、どうかは別として、
ボクも世間並みに、パパと呼ばれていた。
今では、ボクをパパと呼ぶのは、
嫁さんだけ。
そして、彼らがボクをオヤジと呼ぶときは、
必ずと言っていいほど、
その後に、ボクに対する要求の言葉が続く。
オヤジ、小遣いちょうだい。
オヤジ、腰もんで。
オヤジ、駅まで送って。
オヤジ、オヤジ・・・・etc。
週末、家に帰って、
息子たちから、こんな風に、あてにされるのは、
正直、嬉しい。
大阪と東京。
離れて暮らしているからこそ、
心の距離だけは、離したくない、という思い。
中学生になり、高校生になり、
体とともに、心も成長し、
ボクをオヤジと呼ぶようになったけど、
いつまでたっても、君たちは、
あの小さかった頃と同じように、
ボクにとって、大切な宝物だ。
君たちが毎日、健やかに生きている、
元気に人生を楽しんでいる、
それだけで、オヤジは幸せなんだ。
この週末、また君たちに会えることを、
今から、楽しみにしているよ。