ある日の午後のこと。

そろそろ彼は学校から帰ってくるはず。

その日は塾はないけれど、テニススクールの日。

あついし、つめたい麦茶も用意して、

彼が学校から帰るのを母はひたすら待っていたのに。


ピンポーン


あ、帰ってきた。


と、彼はインターフォンごしに

「今からかぶとむし 取りに行ってくる!」

え!?「あかんで~テニスやん」 

母の言葉を彼は聞きもしなかった。


母は心配だった。

どこへカブトムシをとりに行ったのか、

誰と一緒に行ったのか、何も言わずに行ってしまったのだった。


表へ出ると、彼のランドセルがごろんところがっており、

母の友人が子供を遊ばせていた。


友人曰く「なにわっ子君、今日テニスやんねえ」と、

「テニスは?って声かけたんやけど、うんとだけ答えて行ってしもたわ~」


カブトムシがいるぐらいなので、住宅街ではないだろう。

仕方がないので、母は見当をつけ、その場所にいってみることにした。


結局、家をでてしばらくしたところで子供達を発見し、

テニススクールへ運んだ時には既に

スクールの開始時間を大幅に過ぎていた。

     

                            おしまい


なにわっ子へ

 う~ん、もう一回 小学校1年生からやり直す?~。

 だいたい家へちゃんと帰ってこなあかんやん!

 親の言うこと、いい加減聞きや パンチ!