naniwa-heian-harupikaは「倫理」を「人間関係の理念」と定義する。よって「倫理的」とは「人間関係の理念にかなった状況」と訳する。災害時大量の負傷者・心肺停止者が病院に搬送される。レトロな倫理感によれば先着順に診療すべきが当然という行動規範が称賛されるだろう。しかし近ごろの報道によれば、回復の見込みのない者・自力自然治癒力のある者は後回し判断する方向で進行するみたい。病院施設の医師・看護師・スタッフ・薬品・ベット・機器等々の限られた人的物的資源の現実をもとに診療優先順位を判断をする。救急搬送段階においても同様。倫理的とは現実適応的と同義のようだ、この人間社会においては。戦争で大量の男が死んだドイツ・ロシア・ポーランド等々、残された女性のために生き残った男がオスの役割を担ったとの伝説がある。男も女も社会も現実を容認したという。この対処がまさに倫理的なんだ。いま男女共同参画時代にある。有事に際しては前線で大量の男女が死に銃後で大量の男女子供が死ぬ。今は銃後なんて生やさしい居場所はない。一瞬だ。