私の父親は岩手県出身で

若い頃に上京したんだけど

 

私が子供の頃からずっと

「いつか地元に帰りたい」と言ってて

 

私たち兄弟が巣立ってから

離婚して1人で実家に戻ったの

 

 

 

1人で淋しい時もあったみたいだけど

近所には親戚もいたし仕事もあって

自然に囲まれて楽しく暮らしててニコニコ

 

でもね

 

毎日電話やメールで連絡あったし

毎月宅急便を送ってくれたりしてたのに

 

ある日荷物が届いたお礼の電話をしたら

全然出てくれない日があって

 

「また携帯忘れて出かけたのかな」って

次の朝まで連絡くるの待ってたんだけど

父から連絡が来る事はなかったんだわ

 

 

親戚に様子を見に行ってもらおうとしたら

その日はたまたま遠出してるとの事で

 

違和感を覚えた私は最寄りの警察に電話して

様子を見に行ってもらったら中で絶命してて

 

後に分かったんだけど

脳の血管が切れた突然死だったみたい

 

重要な血管が破裂したらしくて

 

「ほんの数秒の事だっただろうから

本人は痛みも苦しみもなかったと思う」

 

そう教えてもらった時には

少しホッとした私がいました

 

 

そんな経緯で突然空き家になった家

 

 

長野から岩手は遠いのもあるし

父が亡くなった今となっては

もう訪れる事はないと思うのよ

 

だけど

 

お葬式の後に家に行って

必要そうな物は持ち帰ったし

もう用事はないと思うものの

 

家の現状がどうなってるのか

たまに心配になるんですよねあせる

 

 

私の祖父が亡くなった時に

相続関係の手続きがうまくいかなくて

まだ名義変更もできていないんですよ

 

だから

 

〇〇家の持ち物で間違えはないんだけど

誰の物かは決まってないと言うか…

 

そんな色々を面倒に感じて

私は相続を全て放棄したから

 

この家に何があっても

ある意味関係はないんだけど

 

でも

 

父親が最期まで住んでた家だと思うと

放っておいていいのかな?とも思えてあせる

 

 

この辺りでも空き家は増えていて

空き家になった途端に老朽化が進んでて

 

そういう光景を見ると

父の家を思い出すんですよね

 

敷地の中には家が2軒と蔵があって

庭も広いから雑草だらけだろうし

今はどうなってるんだろうはてなマーク

 

 

ずっと人が生活していた場所から

ある日突然人だけが消えて

 

家の中は何も変わってないのに

住む人がいないから時間が止まって

 

目についた生鮮食品は処分したけど

部屋も台所もそのままにしてあって

 

干してあった洗濯物も

シンクの中の食器も

本当にそのままなのよ

 

カーテンや障子を締め切った

10年間住人が不在のままの部屋って

どんな感じなのか想像がつかないな

 

 

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