『絶叫委員会』 | 本だけ読んで暮らせたら

『絶叫委員会』

最近続けて読んでるのが穂村弘のエッセイ。
『絶叫委員会』 『本当はちがうんだ日記』 『もうおうちへかえりましょう』 と立て続けに読んでる。
出張に行くとその土地の書店に入ってみたくなるが、その際に何か購入しようとすると文庫のエッセイが程良い。 最近の2週間でいろいろなところへ行く機会があったので、その都度、穂村弘の文庫エッセイを買って、車中やホテルで摘み読みしてた。

『絶叫委員会』  穂村弘/著、 ちくま文庫(2013)


ホムラ・エッセイの面白さについては以前から噂に聞いてた。

「噂に聞いてた」といっても、勤務先の誰かからだとか、ご近所の誰かからというわけではない。おそらくは、どこかの新聞の書評欄で幾つか読んだのをうろ覚えしてたんだと思う。



本書は、偶然に、不合理に、ナンセンスに、真剣に、生まれては消えてゆく言葉たちについての著者の考察。考察といっても、多分に妄想や空想や勝手な思い込みも含まれる。


突然のアクシデントで、日常のルーティンを外れたときに、行動と次の行動の間に、思考から行動への移行の狭間に、そんなときに意図せずに思わず誕生した言葉。

著者は、そんな言葉たちに常にアンテナを張ってるんだ。日常的にメモってるらしい?

詩人て、作家ってスゲー。