『フラクタル幾何学』
大学4年生になって研究室に配属になると、卒業研究のテーマを選ばなければならない。工学部の学生にとって卒研は必修であった。 友人の一人は、当時発表されて間もない“フラクタル幾何学”を工学の世界で応用的に用いることをテーマとした。
マンデルブロによって書かれた本書は、当時、1万円近くしたのではなかったか?? 出版されたばかりの本書が研究室に1冊置いてあったのを覚えている。かなり大判の書籍だった。
私の卒論テーマとは直接は関係なかったが、なぜか興味を引かれ、所どころ本書を読んだ。
フラクタル・・・、今でこそ良く聞く言葉となったが、当時大学生だった私には、最先端の数学を学ぶという事に少しばかりの誇らしさがあったような気がする。たいして解りもしないのにスタイル先行で読んでいた気がする。
25年も前の話だ。 今考えると恥ずかしい。。。
筑摩書房が文庫本として出した。 もはや歴史的一冊・・・って感じの本なんだ。。。
昨日、書店にあったのを見て懐かしくなった。
当時の値段に比べれば格安、購入を迷っている。。。