夏の文庫本キャンペーン
本屋に行って本を購入しなくても、レジ横や棚に文庫や新書の『解説目録』が並べてあると貰ってくることにしている。
昨日は角川文庫の「夏の百冊」キャンペーンの冊子、「新潮選書の解説目録」と「白水社新書カタログ2007」を貰ってきた。
角川が毎夏のキャンペーンで選んでいる文庫百冊の内訳を見ると、年毎にエンタメ度が上がってきているような気がする。角川だけでなく、新潮文庫もそうかもしれない。
純文学とエンターテイメント、その境界はだいぶ低くアヤフヤなものになってきたという事なのだろうか?
私が学生の頃などは、夏のキャンペーンで選ばれる図書というと、文学色が強く、どこか堅苦しい、つまらない国語の授業の続きのような気がして、まったく読む気が起こらなかったものだが、最近の学生達はどのように感じているのだろう。
年食ってから本を読み出した私にとっては、いわゆる純文学もエンターテイメントも、要は自分が面白いか、興味深いと感じるか、そうでないか。それだけの違いである。
エンタメであろうが文学であろうが、活字だろうが漫画だろうが、若い人たちには面白いものはどんどん教えてやれ、と言う感じだ。
そんなこともあって、出版社が純文学とエンタメとの境界を低くしてキャンペーン本を選定していることに、どことなく好感を持っている。