文庫本の巻末 | 本だけ読んで暮らせたら

文庫本の巻末

文庫本の本編を読み終わって、解説を読み終わって、そんでもって更にページを繰っていくと、別の本のコマーシャルが載っている。

その文庫本がミステリー系の内容なら、同じ作者の別作品であったり、同ジャンルの別作家の作品であったりする。そして最期に、その作品とはまったく関係無いけど、その出版社の最新刊の紹介がある。


↑というのが従来の文庫本の巻末のコマーシャルだった。私はそのように思い込んでいた。


しかし、昨日読み終わった『脳と仮想』の巻末のコマーシャルは違っていた。

この本の巻末には、『脳と仮想』のなかで引用されている小林秀雄、夏目漱石、カミュ、樋口一葉らの作品が載っているのである。


このコマーシャル方法は、グーグルや最近のBLOGの方法に類似しているのではないかと、フト思った。。。

グーグルやamazonでは、検索した文言に関連した項目や事項に関する情報が勝手に付いてくる。

最近のブログなどでも、記事に反応して送信されてくるコマーシャルの内容が変わることもある(?)


同ジャンルというだけで、大した関連性があるとは思えない作品のコマーシャルをするよりも、たった今読み終わったばかりの本に関連していたり、そこから派生している本のコマーシャルの方が、購買の確率は高まるように思える。

少なくとも私は、『脳と仮想』を読んでいる最中に、本文中で触れられている小林秀雄の作品を読んでみたいと思っていた。そんな時に巻末で小林秀雄の著作が紹介されていたら、やはり目に付いてしまった。


つまらない事かもしれないけれど、なんとなく気になったものだから・・・・・