『邪魅の雫』の書評考
京極夏彦の『邪魅の雫』を先週の2泊3日の出張でのホテルと往復の車中で読了しようと思っていたのだが、出張中に体調を崩し、帰ってきてからも寝込んでいたためほとんど読むことができなかった。
まだ、300ページ辺りのところをウロウロしている。
ここまで読んでいて、どのような物語が進行しているのかまったく判らない(相変わらず私は鈍い・・・)。
・・・が、ここまで読んだだけでも面白かった箇所がある(本筋とは余り関係ないかもしれないが・・・・・)。
148ページから177ページにかけて展開される京極堂こと中禅寺秋彦(古書肆でもあり神主でもある、京極作品の主要キャラ)の“書評に対する評”だ。
自分の小説に関する批評が雑誌に載った関口(京極作品レギュラーで、鬱を患っている小説家。駄目キャラ?)が、その悪評が気になって京極堂を訪れ、例の如く、京極堂にやり込められる場面である。
この場面で京極堂が“書評に関する評”をタップリと語る。
さすがは京極夏彦氏、唸らせますナ~!
この“書評考”、一読の価値ありです!