『夏のロケット』
川端 裕人/著、 文春文庫
夏のブックフェアのためか?、私が良く行く書店では平積みになっていた。
私は以前ブックオフで105円で購入してあったのを読んでみた。こんなイイ本が105円で買えるなんてネ~。読者にとっては嬉しいが、著者や出版社にとっては困ったことなのだろうナ?。(あやかっている私が云うのもはばかれるが・・・)
さて、この本の中身、
高校生の頃から火星への着陸を夢見る30代の5人の男達が、ロケットを打ち上げる物語である。著者が書いた最初のフィクション(物語)らしい。
余りにも優秀すぎる5人の登場人物達がたまたま同じ高校に集まった、というところは小説ならではの御都合主義だが、そういう状況を肯定したところから読めば、これほど楽しい物語はない。一種のファンタジーといえる!?
やはり、この作家の描く物語はイイ。 私のツボのど真ん中にくる。
少しでも将来への希望を見出している人たち、特に中・高校生が読むといいんじゃないかナ?
【 その他の 川端 裕人 著作 】
2005.04/10 記事 『川の名前』
2005.11/04 記事 『竜とわれらの時代』