『朝びらき丸 東の海へ』 | 本だけ読んで暮らせたら

『朝びらき丸 東の海へ』

C.S.ルイス/著、瀬田 貞二/訳
朝びらき丸東の海へ ナルニア国ものがたり (3)

ナルニア国物語の第3作。


新キャラクター、4兄弟姉妹(ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィ)のいとこ、ユースチス登場。

第1作、第2作で活躍した4兄弟姉妹のうち、長兄のピーターと姉のスーザンは今作は登場せず。


エドマンドとルーシィがユースチスの家で夏休みを過ごすことになった。この兄妹といとこのユースチスはお互いに反目し合っている。ユースチスの部屋の中に飾られている1枚の絵、“海原に浮かぶ船”の絵。

この絵を巡って3人が言い合っていると、絵の中の船が、波が動き出し、水しぶきが掛かる。そして、3人は大波にさらわれた・・・。


ユースチスは嫌な奴、という設定。この配役は、第1作ではエドマンドが担っていた。

物語の途中で、この嫌な奴がイイ奴に変わっていく。ナルニア国の守護神アスランの力によって・・・。これまた、第1作でのエドマンドと同じ役割だ。


ん~、なんだかやっと判りかけてきた、かも? イロイロな書評家たちが、「ナルニア国物語は、作者C.S.ルイスの、敬虔なキリスト教信者としての影響をかなり受けている」 と云っている理由が・・・。

アスラン(キリスト教の神)による浄化を受けて、エドマンドやユースチスが救われる・・・。どこかで聞いたような話だ・・・。


しかし、キリスト教にも仏教にも疎い私は、そんなことも気にせず、ただ、物語に入り込んだ。


エドマンド、ルーシィ、ユースチスの3人は船に引き上げられた。その船は、ナルニア国の王、カスピアンが乗船する船だった。

第2作でカスピアンがナルニア国の王となってから3年が経過し、国内は安定していた。カスピアンは、カスピアンの父親の代に、東の海に旅立って行方不明となっている7卿を探すため、自らが先頭に立って、捜索の旅に出ていたのだった。

こうして、カスピアン、エドマンド、ルーシィ、ユースチスたちの冒険の航海が始まる・・・。


まー、そこそこの面白さだったかな。

子供時代、始めて読む冒険物語であったなら、熱中もできただろうに・・・。

このテの物語に夢中になるには私は歳を取りすぎている・・・。ここでも、子供時代に読書をしなかったことが悔やまれる・・・。子供のときに読んでおいた方がイイ本というのはあるのだナ・・・。

でも、4作以降も読むもんネ(笑)。