「東大教師が新入生にすすめる本」
- 著者: 文藝春秋
- タイトル: 東大教師が新入生にすすめる本 文藝春秋編、文春新書
東大の教師180人によって選ばれた1500冊を紹介する本。2004年の3月発行です。
天下の東大の教師たちが、一人ひとり、
①私の読書から―――印象に残っている本
②これだけは読んでおこう―――研究者の立場から
③私がすすめる東京大学出版会の本
という設問に答えています。
いったいどんな本を推薦するのか非常に興味を持って読みました。
新入生に2万円近くもする本を薦めるスットコドッコイもいましたが、概して、文庫や新書などの(金銭的に)手軽な本を良心的に選んでいるナー、というのが第一印象でした。
哲学、文学、政治学を専攻している人たちの多くは、①と②であまり明確な区別が付かない本を選ぶ場合が多いような気がします。
理学や工学など自然科学系の人たちは、①で古典文学や歴史書、哲学書などを選ぶ人がかなりいて、②で選ぶ本との区分が明らかです(当然、②では自ずと自然科学系の専門書になりますから)。
しかし、人文社会系の先生たちって、科学系の本を読まないんですかネー。
よく、自然科学系の学者は“専門バカで頭が固い”みたいなことを言われるけど、人文社会系の学者のほうが偏っているかも、なんて思いました。