「謎解き・海洋と大気の物理」
保坂直紀/著、講談社BLUE BACKS
エンジニアという仕事柄、物理や数学の基本を理解していなければならないはずなのですが、事あるごとに、基礎の基礎がわかっていないことに気付かされます。
恥ずかしい話ですが、1年半近く前にこの本を読んだとき、海流や気流など地球上の流体の挙動に深く関わる“コリオリの力”というものが存在することを思い出しました。
電車に乗っていて急ブレーキがかかって身体が前のめりに持っていかれる時などに“慣性力”の仕業だ、ということは意識しても、普段の生活ではほとんど“コリオリ力”は意識しないし・・・、高校の物理で習った記憶はあるけど、大学のときの力学の授業などでは(たぶん)出てこなかったし・・・仕事でも使ったことなかったし・・・
しかし、この“コリオリ力”が判ると、なぜ海に流れがあるのか、なぜ北半球の海流は時計回りなのか、なぜ高気圧と低気圧があるのか、台風はなぜ海水温の高い赤道で発生するのではなくその南北で発生するのか、とかがよく理解できます。
こういう本を読んで、忘れていた事をもう一度理解できたときなどは、「あー、オモシロかった!」と、なるわけです。
別に、こういうものに興味がなくて、また、タマタマ読んでみて理解できなくても、なんら普段の生活には支障のない人がほとんどですが・・・
でもネ、たまには、こういった本なんかも読んで、科学っぽいことでオモシロさを味わう感覚を持ってもらうと、理科離れとかも少なくなる・・・?