再婚【2】夫の不倫*復讐* | プリンて、美味しい?

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不倫撲滅を願う会
不倫はサレた方が勝つんです。
1度目の結婚:夫の不倫→排除→廃棄(離婚)
2度目の結婚:夫の不倫→排除→再構築5年目の不倫で廃棄(離婚)
3度目の結婚:R6.8.20夫の不倫発覚・別居と言う名の空き巣中

 

の つづき

 

その日、私は弁護士事務所を訪ねた。

手には探偵から受け取った証拠があった。

 

「これは、相当なアバズレですねぇ。

 ここまで開き直る不倫相手は、なかなか・・・」

と、持参した証拠を確認し、私の話を聞いてくれた

見るからに熟練の弁護士さんが口を開いた。

 

あの日、修羅場となったあの部屋で

 

【2】が不倫を素直に認めてくれていたら

 認めた上で、謝っていてくれたら

 また、不倫女が間違いに

 すぐに気づいてくれていたら

 

私はここには来なかった。

 

「どうされますか?」

 

離婚するのか、しないのか

慰謝料?財産分与?等々を聞いているのは

わかってたが、敢えて本音を言った。

 

「復讐、したいと思っています。

 夫にも女にも

 間違ったことをしている事を

 わからせてやりたいんです。

 

 夫から女を取り上げて

 女から夫を完全に取り上げたい。

 

 離婚する、しないは取り上げてから考えます。

 

 まずは、不倫女にだけ慰謝料請求します。」

 

「書類は作成でき次第、内容証明郵便で不倫女の自宅へ

 郵送し、郵送した旨をご連絡します。」

 

 

私にとっての復讐は「不倫関係」そのものを

ぶっ壊すことだった。

 

その関係がいかに脆く、薄汚く、薄っぺらいものかを

とことん、わからせたかった。

 

内容証明の発送連絡が来た2日後

 

会社で顔を合わせた【2】は

真っすぐに私のデスクにきて

 

「お前、何てことしてくれたんだよ!」と怒鳴った。

 

「それ、私のセリフだよね?」と言い返した。

 

さらに3日が経ち

 

不倫女の母親から速達で手紙が届いた。

とても綺麗な美しい文字で

便箋3枚にびっしりと、懺悔の言葉が

書かれていた。

 

不倫女は母親と高校生の妹と3人暮らし。

父親がいないことは、探偵の調査で知っていた。

 

母親は突然届いた内容証明に驚いて

不倫女に問いただし

不倫の事実を知ったと書いてあった。

 

付き合ってる誰かがいるとは知っていた。

母親なのに既婚者と気づけなかったと

ご自分を責めた言葉が並んでいた。

 

私は正直

母親の手紙の内容が嘘でも本当でも

どっちでもよかった。

不倫はいけないこと。間違いだと言ってくれる

味方は一人でも多いほうがいい。

 

あんなアバズレでも母親の涙には

何かを、思うことができたのだろうか・・・

 

 

しばらくして

不倫女から、私の携帯に電話があった。

内容証明には

敢えて私の携帯の番号を書いてもらっていた。

 

既に、半同棲していたようだったので

私が別居宅を指定して話すことになった。

 

あの日、修羅場があった以来だった。

 

チャイムを鳴らしオートロックが開き

エレベーターを降り

玄関へ歩き始めたら、不倫女が立っていた。

 

不倫女は深々と頭を下げた。

 

部屋に入ると不倫女は自分の荷物らしきものを

段ボールへ入れて、整理しているようだった。

 

【2】は

慰謝料の200万は、俺が払うと言ったらしい。

 

減給されて、いつ解雇されるかわからないのに?

第一、一括で払える貯金が無いこともわかってた。

キャバクラで使いまくったカードは

経費精算しないと、T社長は言っていた。

 

「だけど、私(不倫女)が払う方が気が済むなら

 分割にはなってしまうけれど払います」と言う。

 

「別にね、私はお金が欲しいわけじゃないのよ。」

 

不倫女は、おもむろに正座したかと思ったら

いきなり土下座をした。

 

「本当にすみませんでした。

 この人、嘘つきだなって・・・

 いろいろ、嘘言ってるな、ってわかってたんです。

 わかってたんですけど騙された振りをしたんです。

 

 あの日も、夫婦って凄いな。

 愛し合ってるんだなって

 だから、こんな喧嘩できるんだなって思ったんです。

 

 追いかけてきてくれたから

 なんか悔しくて

 負けたくなくて

 いっぱいキスマークつけて・・・ごめんなさい。

 

 でも、あの日から会っても

 奥さんの話ばっかりしてて

 無理かな。無理だよな。

 別れなきゃいけないなって思ってたら

 

 母親にも泣かれて、妹には軽蔑されて

 最低だって言われて・・・」と、泣きじゃくった。

 

 

噓泣きには思えなかった。

 

本当に、ただの子供なんだな。

【2】のことが、本気で好きだったんだな。

こんな子供を不倫に巻き込むなんて

本当に【2】こそ、最低だ。

 

「本当にね、お金が欲しいわけじゃないのよ。

 

 ただね、不倫するって間違ってることで

 絶対にしちゃいけないこと。

 今後、不倫なんて馬鹿な事を絶対にしないと誓ってほしい。

 誰も幸せになんかなれないって、よくわかったでしょ?

 

 慰謝料の話は夫とします。

 そう、言ったのよね?」

 

 

 

どうやら、

私の復讐は、あっという間に終わったようだった。