萩本欽一さん。通称欽ちゃんは、下積み生活の劇団時代、
演出家や周りから「お前は才能がない」とか「辞めた方がいい」とか言われ、自信を無くし
「あと2、3か月頑張ってから辞めたい」と師匠に話したら、師匠は演出家に「彼を辞めさせないでくれ!」と頼み込み、続けることができました。
 
その演出家は欽ちゃんに後にこう言ったそうです。
「この世界で大事なのは、上手いとか下手じゃない。お前のようなドンケツを劇場のトップが「辞めさせないでくれ!」って言いに来た。こういうのが芸の世界では大事なんだ。あいつを応援したい。助けたいって師匠に言わせたんだから、お前はきっと一人前になるよ。一人でも応援してくれる人がいたら辞めるな。生涯辞めるんじゃないぞ!」
 
欽ちゃん、その言葉を聞いてその場でうれし泣きしたそうです。
一人でも自分を応援してくれる人がいる。それだけでも、人は頑張れるのではないでしょうか。
 
西沢泰生著「大切なことに気づかせてくれる33の物語と90の名言」より
 
 
 
ありがとうございます。
茶まん