チカバにはレーザー加工機があります

工房を利用するほとんどの方がこのレーザーを活用して切断、彫刻して作品づくりをしています

レーザー加工機では色々な素材が早く正確に安定した切断や彫刻ができるのです

私も工房長になってから、ハワイアンキルトにこのレーザー加工機を活用できるようトライ&エラーを繰り返してきました

そして今回バックをつくるにあたり、型紙をレーザーで切断することにしたのですが。。。
ちょっと待てよ

バックの型紙として必要なのは外形だけならば、同じ紙の内側を使ってモチーフの型紙も同時に取れるじゃないか
と思いつき、いっぺんにカットしちゃいました


予想通り、モチーフの型紙の抜かれた部分をうまく利用して、配置合わせもラクラクに出来たじゃありませんか

これまでのように、いちいちチャコペーパーで写す必要もない

直接土台の上に置けるので、そのまま待ち針も打てるんですっ

ものすごい時短です

更に、モチーフ(布)もレーザーカットしました

なにかと賛否飛び交う世の中、ハサミを使わないなんて、そんなの邪道よ

とご批判を受けるかもしれませんが、私はいいと思います

なぜなら、ハサミで切るより高速、高精細そして抜群の安定感があります

ハサミでは高度なテクニックが必要な細かな模様のカットだってレーザーで切断してしまえば、いとも簡単に出来てしまうのです

更にレーザーで切断した口はほつれにくくなるのです。
おそらく切断面の糸が熱で溶融し固まっているのはないかと推測しています
素人考察です。

文明の利器ですね~

と、そんな甘い話だけで終わらないのがこの世の中。デメリットもあるのです

レーザーの出力が高すぎると、切り口にぼんやりと薄い跡が残ってしまいます

便利なものを使いこなすためには、デメリットを知りうまく付き合っていく必要がありますね

切り口の跡については、ハサミでカットする場合でもチャコペンで下書きの線をひくことになりますし、アップリケの工程で折り返し、内側に隠れてしまう部分になるので、完成品に影響を及ぼすような障害にはならず、むしろより綺麗な作品を作るためのメリットの方がはるかに大きいと思っています

物事を決めるときには、メリットとデメリットを考えますね。
レーザー×ハワイアンキルトに関しては、メリット90、デメリット10といえるくらい、相性の良い組み合わせだと思っています

これからもどんどん活用して、レーザーを使いこなすためのノウハウを積んでいけたらいいなぁと思っています
レーザーを使わないとできないような新しい作品もできたらいいなぁ

