地元小学生の学習発表会の練習に
4日間ほど立ち会わせて頂いた。
第一印象は何とも幼稚な演技。
学芸会という言葉から想像するイメージを
更にあざとくしたようなもの。
家族にすれば
どんな動きでさえ愛おしく観れるのだろうが
公共のホールを借りてまで
発表するようなレベルでは決してない。
ところが本物の舞台に立って
感じるところがあったのだろうか。
日に日に良くなってくる。
子どもの表現力って凄い。
TVで観る子役よりも凄いかもしれない。
指示したことは確実に応えてくれるし
宿題を出すと予想以上の結果を持ってくる。
指導の先生が勝手に子どもたちの限界を考えて
その範囲で演技をさせようとしてるだけだったのだ。
子どもって
けっこう大人に気を遣って生きている
大人の想定する範囲内に収まり
時々、期待を上回って
喜ばせる術を知っている。
それに同級生との釣り合いも
無意識のうちにはかっている。
周囲より突出することは避けている。
英語の発音でも
他人より優れていると
かえってからかわれることを知っているから。
だから劇中においても
一人だけ浮かないように
周囲とうまくバランスをとってしまう。
先生がその枠を
うまく取り除ければ
子どもたちは驚くほどの表現力を発揮してくれる
練習後、感想を求められたので
気付いたことの一部を言ってみた。
すると翌日には見違えるほど良くなった。
周囲とのバランスをとりたい一方で
ほめられることにも敏感でもある。
練習は来週も続けられる。
どんなふうに発展していくのか
凄く楽しみだ。
どうか指導者の皆さん
生徒の可能性につけた限度を
取り払ってください。
そうすれば与えるだけでなく
何か得るものが返ってくるはずです。
少なくとも私は
子どもたちから刺激を受けたので
照明プランを一から書き直すつもりです。