随分前に薪能上演の
手伝いをしたことがあって
舞台裏を忙しく走り回ってました。
舞台上空には満月があり
幻想的な雰囲気の中での能は
すごく素敵でした。
ただ演出上、照明もあり。
ところが電源車が突然煙を上げて
停電の緊急事態
舞台はいくつかの薪の炎だけの明るさ
その瞬間、神々しい雰囲気になった。
これこそが薪能。
人工的な灯りは必要ない。
裏方は慌てて消火作業にあたりましたが
観客は幻想的な雰囲気を十分に
堪能できたようで
満足そうな様子で帰ってました。
裏でそんな騒ぎがあったとは
誰も気付いてないようで安心。
正に舞台に神が降りた瞬間でした。