望郷 | 今日もラッキー

今日もラッキー

何気ない日の当たり前の日常を書いてみます

玄界灘に浮かぶ小さな島で育った


オイラの幼い頃の話


年に何回か旅芸人の一座が


島にやってくる


今考え直すと旅芸人ではなく


薬の移動販売の一種だったんですが。


ガマの油の口上と実演販売


歌に合わせて股旅姿の芸人が踊る


寸劇があり最後に薬を売る


その薬が犬猫マークの正露丸


類似品にご注意ください


と言いながら売っていた。


成長して上京してみて


ラッパのマークの正露丸が正規品だと


初めて気づいた。


サーカスが来たり


女子プロレス小人プロレスがセットで


興行したり


胡散臭いながらも それらを楽しみにしていた。


それから桶の修理をしてくれる職人さん


竹を細かく裂いて 編んで桶のタガを作る


飽きることなくずっと見てました。


それからポン菓子


米を持っていくと大きな機械に入れて


ポンと爆発させて作るお菓子


あれも好きでした。


小さな島にしては いろんなものが来て


楽しませてくれていました。


懐かしいです。


紙芝居は見たことがないなぁ。


あの故郷に帰ろうかな。



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