とてもとても孤独を感じていた頃、オイラは自分宛に励ましの手紙を書いて投函した。
数日経って、手紙が届いた。書いた時の気持ちはすっかり忘れていたが、手紙を見たら不思議と感動した。
毎日忙しそうですね
飛び散る汗 額にキラリと光る汗
何もかも中途半端な私には
とてもうらやましく思えます
何かに打ち込む姿 いつまでも見たい気分
時折浮かべる笑顔にあどけなさが残っていて
大人と子供が同居しているみたいな不思議な人
去年の夏 あなたが一人で花火をしてた事
毎日 日記を書いていること
ひたすら愛し続けられる人が現れたこと
いつも何かに怒りを持っていること
あなたの事なら何でも知っています
いつも見守っています
そんな人間もいるのだと知っていてください
何気ないあなたのしぐさ
私にはとても大事なのです
希望を持って これからも前進してください
あなたの喜びは私の喜び
あなたの悲しみは私の悲しみなのです
私はあなたの生き方が好きです
ぶきっちょだけど一生懸命に生きているのが好きです
純粋な心が好きです
いつも私は見ています
あなたの全てを 永遠に
この命のある限り
いつもすぐそばで
今、思うと笑っちゃうけど。
TVもラジオもなくて、その上、友達との連絡もつかず、世界一の孤独を感じていた時、電話で天気予報の声を聞いて人の声が流れてくることに涙を流したこともあります。
自分から心を開かない性格が招いた当然の結果です。
今思えばとても懐かしい。
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君は階段から降りてきた
そして手を振りながら駆け寄ってきた
僕には眩しすぎる光景だった
そして四つの季節が通り過ぎ
君はまた階段を昇っていった
いつしか君の後姿が点になり
キラキラ光る想いでだけが残った
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