茶道は敷居が高い。

ハードルが高い。

お道具が高い。


な〜んて思われがちですが…


そもそも利休さんは『見立て』の天才!


水筒として使われていた瓢箪を

花入として用いた逸話は有名です。


暮らしの中で使われる雑器を

独自の美意識によって

茶の湯の道具として上手に「見立て」る。


「物を本来のあるべき姿ではなく、

 別の物として見る」。

なんと素晴らしい考えではありませんか(o^^o)


高価なお道具がなくても!

茶道を楽しむことは出来るのです☆


…と言うことで、

私も雑貨屋さんで一目惚れした「ぐい呑み」を

お茶入れに見立てることにしました。

如何ですか!

エメラルドグリーンの夏の海を写したような

この「ぐい呑み」!!


お茶入れにするために、

まずは「蓋」を、

自分で陶芸で作ってみました。

持ち手は緑の葉っぱにして…

蓋の裏は「ぐい呑み」と同じ色に染めました。

そして!!

この茶入れに似合う「お仕覆」は…


やはりブルー系の「サラサ」で。

蓋の手持ちの葉っぱに合わせて、

花が咲く模様を選びましたっ♫


生まれて初めて自分で作る「お仕覆」!


芦屋の滴水美術館の「仕覆教室」に

半年、通ったのです。


まずは茶入れのサイズを細かく測り、

計算をして型紙を作ります。


良いお仕覆は、茶入れにピッタリと沿うように

ジャストサイズでなくてはなりません。


裏地は、

以前、訪問着を作った時の「はぎれ」を使います。


裏地と表地を縫ってアイロンで留めて…

綿を入れます。


きっちり、精密に作るために

何度もアイロンで形を整えます。



ようやく袋が出来上がると

今度は、

「常尾」を通す「つがり」糸を縫って行きます。

ひえ〜〜〜っ!


お仕覆作りは、

気が遠くなるような沢山の工程を超えた…

その先にゴールがありましたっ(^◇^;)


ヘロヘロになって…ようやく完成♫


如何ですか!

自作の「茶入の蓋」と「お仕覆」。


本当に長い道のりでした。

作り始めたのは桜の季節🌸でしたが…

とほほっ( ̄▽ ̄;)


今から来年の夏が待ち遠しい、今日この頃です♫