平安時代中期に生まれ、

鎌倉時代に京の都で大流行した「今様」。


当時、“今風”だったことから

「今様」と呼ばれるようになりました。


後白河法皇は

世にもまれな今様の熱愛家で、

「今様」に熱中し過ぎて喉を痛めた、と

史書にも残されているほどです( ^ω^ )


 遊びをせんとや生れけむ、

 戯れせんとや生れけん、

 遊ぶ子供の声きけば、

 我が身さえこそゆるがるれ。


500首を超える「今様謌」を集めた

『梁塵秘抄』を集大成した後白河法皇。


その句碑である「今様碑」が

京都の永観堂にあるのです。


 仏は常に いませども

 現(うつつ)ならぬぞ あはれなる

 人の音せぬ 暁に

 ほのかに夢に 見え給ふ


今様の復興に尽力した桝井泰山さん。

そして今様に携わった皆さんの法要のため

永観堂で舞を奉納しました。



青紅葉の間からキラキラと差す陽の光。

照り映える真っ赤な白拍子の袴。


お家元である石原さつきさん。

そして今様の皆さんと歌を吟じ舞うことで、

800年続く

「今様」の文化を守る決意を新たにしました。