ある日の通勤ラッシュ。
電車の中。

駅に電車が停まって
高校生くらいの男の子が
慌てて座席を立った。

バサっ。
私の目の前には大きな長財布が!!

えっ?

気付いた時には
男の子は電車の扉に向かって走り出していた。

財布っ!!
と叫ぼうとした矢先…

『財布、財布っ!!』

見回すと…

向かいの椅子に座っているサラリーマン、
その横の学生さん、
私の隣のオジサマの3人が!

野太い声で叫んでいた。

電車から降りかけた高校生風の男の子も
3人の大きな声に気が付き戻ってきた。
すぐに財布を拾うと電車から降りて行った。

いやぁ、日本って良いなぁ…

あれ?
でも、あの子、有難うって言わなかった(^◇^;)

焦ってたのかな?

映画やドラマだったら
『有難うございます』と
青年が爽やかに言って立ち去ってエンディング。

でも…
これが現実なのかな。

それより、
3人の人が咄嗟に高校生のために叫んだ、
そんな日本の皆さんの気持ちが嬉しかった。