『植村さん、講演活動をしようと思うんですが
喋るコツって教えて頂けますか?』
ある日、
とある会合で知り合った方から
嬉しいメッセージを頂きました。
おーっ!!
私でお役に立てるなら!
と思い、まずはアメブロで書きためた中から
■上手く話すコツ
■アナウンサーを目指すあなたに
と言うテーマのものを抜粋。
メッセージで送りました。
アメブロはテーマ別で検索出来るので便利です。
皆さんもご興味がありましたら、
植村なおみのアメブロを見て頂き、
テーマ別に検索して貰えると
“トークスキルを上げる”ことに特化した項目を
読むことが出来ます♫
とは言え、
せっかくメッセージを頂いたのに、
ブログを読んでもらうだけでは、
ちょっと心もとない感じです。
直接、お会いしないと
その方の癖や、トークレベルも分からないので、
キチンとしたアドバイスはできません。
と、言うことで!
実際にお会いして、
お茶でも飲みながら
お話しすることになりました。
当日。
お店で待っていると…
彼女は5分前に現れました。
春らしい爽やかな
カジュアルないで立ち。
とても明るくて笑顔が素敵。
さてさて。
どんな話し方をされるのか…
まずは自己紹介代わりに
色々、近況をお聞きすることに。
子育てが一段落した彼女は、
ようやく自分の時間を持つことが出来たので、
この一年くらいは
色々な習い事や経営者塾などに通っているそうです。
とっても前向きで行動力のある女性です。
5年ほど前から始めた
『週末だけの里親』制度について
より多くの皆さんに知ってもらいたい。
講演でお話をしたい。
そんな想いで
勉強をしていらっしゃるということでした。
初めての経験をして感じたことや
新たに発見したこと。
『週末里親制度』の良い点、悪い点。
私自身、初めて聞く話もあり、
とても興味深くお話を聞くことが出来ました。
とは言え、
とても惜しい感じ。
うーん、
勿体ない!!
ちょっと言葉を変えたり、足したりしたら
ぐっと良くなる印象を受けました。
その勿体ないポイントとは!
①児童相談所を児相と言うなど、
正式名称が抜けたり略語や業界用語が多い。
②「友達のNPOが…」など曖昧な表現が多い。
友達が運営しているNPOなのか?
友達が手伝っているNPOなのか?
具体的に表現しないと誤解が生まれます。
③主語、目的語が抜ける。
結果として誰が誰に言った言葉なのか?
誰が誰にしたことなのか曖昧で伝わらない。
①は…
正式名称が抜けたり、略称ばかりになったり。
或いは、業界用語を多用してしまったり。
大勢の前で話し慣れていないと陥りやすいミスです。
②も…
つい仲良しの人ばかりと話していると
ハマりやすい罠です。
丁寧に説明しなくても話が通じる仲良しさん。
おざなりな表現の癖がついてしまいます。
この二つは、
■話す相手の立場を意識すること。
それで改善されます。
相手の仕事は何なのか?
「児相」で理解できる人なのか?
「児童相談所」と正式名称まで言っても、
その役割まで知っているのか。
自分が使っている言葉は、
違う仕事の人でも分かる言葉なのか?
相手の人の理解度はどれくらいなのか?
相手はどこに住んでいる人か?
例えば天満のNPOと言って分かる人か?
他府県の人なら大阪のとか付け加えるだけでなく
大阪の中でも“商店街で賑わう”とか“下町の”とか
地名だけでなく
町の雰囲気も分かる話し方をしないと通じません。
カフェの話をするのでも、
大阪の今時のカフェと
古民家をリノベして抹茶などを出してくれる
京都のカフェでは全然、話が違って来ます。
少しずつ、
イメージが違って行くと
最終的に、オチの部分の話をしているのに
笑えなかったり、納得できなかったり。
結果として
思うように話を展開できません。
せっかく興味深い話なのに、
本当に勿体ないことになってしまうのです。
■まずは話す相手のことを意識する!!
これは、とても大切なことです。
話す相手のことを考えたら、
自然と使う言葉が変わって行きます。
分からない方に説明する、
と言う意識が芽生えるからです。
上手く話すには、
キチンと伝えなくてはなりません。
伝えるためには
相手を意識して、相手に合わせた表現が必要なのです。
③については…
日本人は単一民族なので
主語がなくても、これまでは話が通じていました。
ほとんどの皆さんが同じような環境で
同じような教育を受けて来たので、
同じような発想をしていたからです。
ところが!
時代は大きく変わろうとしています。
今は帰国子女の人も増え、
生まれ育った環境も千差万別。
考え方も多種多様です。
日本の常識は世界の非常識、
…とまで言われています。
そんな状況下で、
皆が皆、
主語を全く同じ人に想定できるかと言うと
そんなことは不可能ではないでしょうか。
だったら誤解されないように、
キチンと言ってあげましょう。
込み入った話なら尚更です。
誰が!
誰に!!
…をいつも意識して話しましょう。
そうすれば、
周りの人に誤解されることが
少なくなって行きます。
ここまでトークスキルの話をして来ましたが、
これは話す時の“意識”の話でもあるんです。
人は意識が変わると行動が変わります。
行動が変わると習慣が変わります。
そして…
習慣が変わると人格まで変わって来るんです。
人格が変われば、運命も変わる…
そう思いませんか?
これまで沢山の学生さんから
面接の極意や対処法の相談を受けて来ました。
実際にお話をすると…
皆さん目をキラキラさせて
『初めて知りました。
ご指摘いただいたこと、意識してみます!』
と帰って行かれます。
そして、次にお会いするときには
ビックリするほど
言葉遣いや行動が変わっているのです。
まさに!
「意識が変わると、行動が変わる」です。
これまで何人もの方が変わって行く姿を
この目で拝見して来ました。
まずは、
意識を変える!!
今日から実践してみませんか?