つい最近、発売されたと思ったiPhone13ですが、
またまた新しい14が発表され、
画素数が1200万から4800万に増えるとか…
目覚ましい進化に驚くばかり。
時代は凄いスピードで進んでいますが、
そんな加速度的な時間の流れの中。
ふと立ち止まって、
ほっこりする瞬間。
そんな時間、愛おしいですよね。
先日、訪れた丹波篠山の城下町には
昭和の始めに
タイムスリップ出来る場所があるんです。
『西町ブリキ玩具製作所』
一歩、お店の中に入ると…
まず目に飛び込んで来るのは
ブリキの玩具を作る大きな機械!!
そして懐かしいブリキのオモチャの数々!
鉄腕アトムも
なんとなく優しい感じのする
手作り感のあふれるフォルム。
ブリキのオモチャだけでなく
ところ狭しと昭和な家具や電化製品が並べられ
リアルに…
昭和の初期に時代を遡ってしまったようです。
今のように核家族ではなく
そこには家族みんなが顔をそろえる団欒の時間と
回覧板や自治会などで結ばれる近所の人との
繋がりがありました。
そんな遥か昔の記憶が蘇り
気持ちがふわっと温かくなります。
私の実家にもミシンがあって、
母が手作りで、
母と姉と私の3人お揃いのワンピースを
何着も作ってくれました。
それを着るのが、
なんとなく恥ずかしくもあり、
ちょっぴり嬉しくもあり…
そんな思い出が浮かんできて
甘酸っぱい気持ちになります。
そして、
チクタク、チクタク…
『西町ブリキ玩具製作所』の2階には
アンティーク屋さんがあり、
沢山の壁掛け時計が飾ってありました。
そこで、柱時計の音とともに聴こえて来たのは…
なんと!
ポータブルの蓄音機の音色♫
グルグルと手でネジを巻いて…
なんとも言えない音色に、
しばしウットリ。
ネジを巻く時から
ちょっとドキドキするんですよね、
どんな曲が流れるのかな…
上手く音が流れるかな…
上手くいくかどうか分からないワクワク感。
出来て当たり前の今の時代は、
逆に出来なかった時のイライラが高まります。
昔は、
出来たらラッキーな世の中でした。
上手く音が出たら…
周りの人と『良かったね』と笑顔になります。
今は、
出来ないと嫌な表情になり
出来ない人や物を責めるようになりました。
なんてギスギスした時代なのでしょう。
昭和の時代に心惹かれる私たちは、
ただ、
その時代の物や写真を懐かしむのではなくて、
ギスギスした今の世の中に
嫌気がさしているのかも知れません。
出来て当たり前の時代は、
生きにくい…ですね。








