『銃を持っている人が、そこに居る!!』
そんな可能性はゼロだ、全くない。
何人の人がそう言い切れるだろうか。
たった1人の…
拳銃を自分で作った人間によって
日本にとって大切な人の命が奪われた。
暴力を使って恨みを晴らしたい人。
暴力を使って簡単に自分の主張をしたい人。
暴力で誰かの主張を封じたい人。
暴力で有名になりたい人。
そんな暗い野望を抱き
自分で武器を作って持ち歩いている人。
拳銃を簡単に作ってしまえる世の中なら…
自作の銃を持ち歩く人が
何処にでも存在する可能性を考えて
その上で安全を守る方法を
考えなくてはならないのではないか。
悲しいかな、
自作の拳銃は3Dプリンタでも出来てしまう。
3Dプリンターで作られた拳銃のニュースは
今から8年も前に伝えられている。
2014年5月。
3Dプリンターで拳銃を製作し所持していた
大学職員の男が銃刀法違反で逮捕された。
押収された拳銃、5丁のうち
2丁は殺傷能力があるものと鑑定されている。
もしかしたら
自作の拳銃を持ち歩いている人が
近くにいるかもしれない。
新幹線に乗っているかもしれない。
そんな可能性を否定することは出来ない。
にもかかわらず、
私たちが暮らす社会は
そんな状況に対応出来ているのだろうか。
簡単に拳銃を作ることが出来る様になってから
8年以上が経つ。
私たちは備えられているのだろうか。
自作の拳銃を作る人にとっては、
自分で拳銃を作ることが当たり前の世の中になってしまっているかもしれないのに。
それが表に出て来ていないだけで、
水面下では
恐ろしいことが当たり前になっているかもしれないのに。
その事実に私たちは目を向けているのか。
そんな可能性があるのは知っている。
でも、
目を向けたくない。
性善説を信じたい。
ほとんどの人は、そんなことをしないだろう。
しかし、
たった1人。
拳銃を自分で作った人間によって
掛け替えの無い大切な人の命が奪われた。
自作の武器を作っているのは
彼一人だけだろうか?
水面下で、
危険な武器を持ち歩いている人の数は
どれほど居るのか。
性善説を信じたい。
気付きたくない。
しかし、
気付かなかった、では済まない世の中に
既になっているのではないか。
武器を持ち歩く人の可能性が否定出来ないのなら、
性善説を信じながらも、
武器を持ち歩く人が居る、と言う前提で
警備を確固たるものにしなくてはならない。
その武器の犠牲になる人が1人もいないように
安全な社会を作るべきではないのか。
簡単に武器を作れる世の中になって久しいのに、
そのことに、
確実に対応できる世の中は作られているのか。
自作の武器を持ち歩く人間の存在など
様々な可能性を考えた上で、
それに対応する社会を構築する。
今の日本には早急な施策が必要とされている。
そう思うのは私だけだろうか。
