近所をお散歩していた時のこと。


お祖母さんと一緒に

小学生くらいの男の子が家の前の道路を

お掃除しているのが見えました。


なんとなく恥ずかしそうに

形だけホウキとチリトリを持って

立ち尽くす男の子に

お祖母さんが色々話をしています。


お祖母さんに教えて貰った通り

道にたまった枯れ葉やゴミを掃き始める男の子。


ところが…

お祖母さんが遠くに行ってしまうと

男の子はモジモジして掃除をするのを、

やめてしまったのです。




おっと!

せっかく良いことをしているのに

勿体ない。




男の子のそばを通りすがった時に…

つい言葉が出てしまいました。


『綺麗にお掃除してくれて有難う♫』


一瞬、知らない人に声をかけられ

「え?」と、

戸惑う表情を見せた男の子ですが、

『有難う』とお礼を言われたことに気付き、

表情が明るくなりました。


はにかむような笑顔になり、

ふわっと頷いて、

一生懸命、ホウキを掃き始めたのです。




知らない人から感謝される。

社会的に認められる、

そんな雰囲気が伝わったのだと思いました。


お祖母さんに言われて掃除をするより、

誰かに感謝されて掃除をする方が

人は俄然、やる気が出るものです。


でも、

ただただお手伝いで掃除をしているだけでは

それに気がつくことが出来ないのかもしれません。




知らない人に感謝をされる。

『有難う』の言葉の力を感じた瞬間でした。


それから

そのお家の前で男の子に会うことはありませんが、

いつも、そこを通るたび

綺麗に掃除されているのを見ながら、

ちょっと嬉しい気持ちでお散歩する私です♫