京都などで歴史あるお寺に行った時、
誰もが
『枯山水』なるお庭を観たことがあると思います。
『枯山水』とは
砂や石、岩、苔だけで「水を用いずに」
山や川、大海や島、そして宇宙までも表現する
日本庭園の様式の一つです。
“水を使わずに、池や川、大海を表現する”
かなりハイレベルなお庭。
室町時代以降は禅宗が拡がり
「省略美」や「空白美」「幽玄美」など
1をもって10を略す
「侘び寂び」の精神が拡がりました。
足していく美しさではなく
引いていく美の追求です。
砂と石と岩だけの「枯山水」ですが、
峻烈な山々の谷合を流れ落ちる急流の澄んだ川、
大海にゆったりと浮かぶ小島など、
想像をめぐらせると色々な景色に見えて来ます。
余分なものを削ぎ落とした先に広がる世界は
宇宙をも感じさせることがあるから不思議です。
そんな!
『枯山水』のお庭をお菓子で表現してみよう!
と言う企画が京都のカフェFUDANでありました♫
使うお菓子は、京都で話題の「みのり菓子」です!
まずは庭園のプロ烏賀陽 百合さんが
京都の素敵な『枯山水』のお庭を紹介しながら
その歴史や成り立ちを教えて下さいました。
『みのり菓子』さんもご挨拶され、
お菓子に込めた想いを話して下さいました。
使うお菓子はこちら!
ヨモギ餡のきんとんや淡雪寒、ホワイトチョコの羊羹などなど…
何に見立てるかは人それぞれ自由です!!
まずは白砂を引いてみました♫
フォークで川の流れを表現してみます。
雪をかぶった岩や石…
手前には、溶けた雪が凍った様をゼリーで表現して
氷点下の気温を感じてもらえるように…
比叡山までの京都の街を表現していたり…
3つの石を釈迦三尊に見立て、
仏教の世界観を表現したり…
なかなか奥の深い作品が沢山!!
とは言え、お菓子…
最後は紅茶と一緒に
美味しく頂きましたー(o^^o)
お菓子で『枯山水』のお庭を作る!
ひいては禅の世界の『宇宙』を表現する!!
甘くて美味しい瞑想の瞬間を
堪能することが出来ました♫
この企画は季節ごとにあるそうで…
そう考えると!
冬は雪で白い世界が広がりましたが、
春はきっと萌える緑と桜色?
夏は濃い緑と青空や海のブルー?
秋は紅葉で赤や黄色?
きゃあっ!
想像するだけで楽しそうですー♫