東京オリンピックのメダリストに贈られる

「ビクトリーブーケ」。


全てのオリンピックに

ビクトリーブーケがある訳ではなく、

リオデジャネイロ大会では

ブーケは日持ちしないなどの理由で、

採用が見送られたそうです。


しかし!

東京オリンピックは

東日本大震災の復興を支援する意味もあり、

宮城産のヒマワリ、

福島産のトルコギキョウ、

岩手産のリンドウを束ねたブーケが

使われることになりました。


ブーケに使われるヒマワリは直径7センチと小ぶり。

通常のヒマワリは12~15センチです。


2019年に

ビクトリーブーケに採用されることが決まってから

園芸の総合研究所と生産者で協力しながら、

小さなヒマワリの生産方法を模索したそうです。


根が張らないように土の深さを浅くしたり、

肥料の量をおさえたり…


オリンピック期間中は毎日出荷するので、

時期をずらして苗を植えたり…


そして、今年の猛暑!


選手に贈られる瞬間にしおれている、

そんなことは許されません。


暑い日の出荷でも

一輪一輪が最高の状態で

贈られる日を迎えられらよう調整したり…


東京都内のブーケ制作現場では、

生花店などから集まったボランティアスタッフが、

届いた花々を丁寧に束ね、

選手に贈るブーケに仕上げます。


8月24日に開幕するパラリンピックでは、

ヒマワリの代わりに宮城産のバラが使われますが、

パラリンピック終了まで

1日に数百個を制作するそうです。


東京オリンピックで

選手がメダルと一緒にブーケを掲げる姿が

テレビ画面に映った瞬間の

被災地の皆さんのお気持ちを考えると

胸がいっぱいになります。


そして、

このブーケを新鮮なまま

選手の手元に届けるために頑張っている皆さん。


沢山の方の温かい気持ちがこもった

ビクトリーブーケ。


今日も

選手の笑顔を一層輝かせてくれます。




※ 事実の詳細は、一部、読売新聞、日本農業新聞の記事から抜粋させて頂きました。