かつて伏見で1年間勤務していたことがありまして、その時よく訪れたのが
ココ、御香宮神社です。
主祭神は応神天皇の母、神功皇后。といえば、住吉三神との逸話や、
三韓征伐のカラミで、祇園祭の船鉾(乗った船)・占出山(釣りで戦勝祈願し、
見事鮎が釣れて必勝を確信したので別名「鮎釣山」ともいう)にも名を残す
方ですね。
よく営業の合間にブラブラ・・ゴホッゴホッ。七草粥を食べに・・ゴホッゴホッ。
神社には珍しく、寺院によくあるような小堀遠州ゆかりのお庭があります。
200円で楽しめます。遠州といえば利休の「侘びさび」の後に武家の華やか
さを加味した「綺麗さび」を確立した人。鐘銘事件で有名な以心崇伝ゆかりの
金地院庭園などを作庭されました。
時代は下って、こちらは鳥羽伏見の戦いで官軍の拠点となったところ。
お近くの「魚三楼」さんの格子には銃撃戦の跡が残ります。
そして何より、社名のもとともなった「御香水」。この地に香り豊かな水が
湧き、どんな病気も治ったので清和天皇から名を賜りました。
(御香水の写真、何故か削除してた・・・゚・(つД`)・゚・ ウェ―ン)。
「梨木神社」の記事でも書きましたが、ココは僕の南の水汲み場です。
かつて伏見酒造組合主催の利き酒会なる催しがありましたときに、悪酔い防止
のために汲んで行ったりしました。香りはともかく、おいしい水です。
強い酒を飲むときに一緒に飲む水のこと、西洋では酒を追いかけるとの意味
から「チェイサー」っていうんですよね。日本では「やわらぎ水」といって、
酒と同量ほど飲めば絶対に悪酔いしないとのこと。いや酒って文化だなぁ。
みなさんも伏見の銘酒を楽しむ際の「やわらぎ水」に是非どうぞ。