前回は今年の紅葉写真を掲載しました。ご感想いただきました方々、ありがとうございました。
さて、今回は読者となっていただいたある方からリクエストをいただき(といってもボクが誘導尋問したようなもんなんですが・・・^^)、雪の京都写真を掲載いたします。
年次はまちまち、かつボロい携帯のカメラで撮った分もありますがご容赦ください。
①銀閣寺です。
室町八代将軍足利義政が政治そっちのけで心血を注ぎ建立。当時世間は応仁の乱でメチャメチャのときにね。東求堂には現在の日本文化の嚆矢となった同仁斎があります。銀閣は観音殿で観音様を納めるためのもの。ちなみに金閣は舎利殿といい、仏舎利(お釈迦様の骨)をおさめるためのものです。庭園には向月台と銀沙灘、両方ともすっぽり雪に埋もれてますね。この二つ、創建当時にはなかったんですよ。江戸期に作られたものです。
回遊庭園の上部から、左下に移ってるのはボクの指だな・・。これさえなきゃいい写真なのになぁ。
②大原三千院
これは有清園という庭園だったかな?
写真は残してなかったんですが、訪問した際に見た雪煙る往生極楽院阿弥陀堂は感動モノでした。その中におわします阿弥陀三尊像。ちょうどぼくらが正座して足がしびれてちょっと腰を浮かしているような前かがみの座り方をされています。これは「大和座り」といって少しでも高い目線からあまねく大衆を救いたいというお気持ちを表しているとのこと。
③雪の嵐山
確か有給休暇の平日ということもあって午前10時くらいなのに誰もいません^^。ほんと貴重なショットです。確かこれ以来嵐山は積雪なかったんじゃないかなぁ。
④雪の四条大橋です。
普段はカップルが等間隔に座っている四条河原もまっしろ。
これで晴れてて北山連峰が見えていればもっといいショットになったのに・・・。あくまで自然現象ですので天佑を待つのは気長さがいるものです。
⑤最後は妙心寺塔頭退蔵院です。
先ほどの嵐山から嵐電に乗り妙心寺駅で下車。臨済宗の大寺、妙心寺です。
妙心寺は経営が上手で塔頭も多く「妙心寺の算盤づら」と揶揄されたりもします。
これは「余香苑」という昭和の庭園です。普段は緑に覆われた庭園なのですが、雪景色もいいです。
退蔵院にはこの余香苑と狩野元信作庭の庭があります。庭師でなく絵師である元信が作ったということで珍しいそうです。
余香苑横の休憩所?から窓越しに・・。
ここ退蔵院は500円で抹茶とお菓子がここでいただけます。
実は子供が出来てから家族で行ったのですがその時は満員。
でもこのときは、な・な・なんとボク一人!貸し切り状態で満喫です。
まだまだ見たい雪景色もいっぱいあるんですよ。
やっぱ金閣の雪景色とか、雪月花の三庭の雪の庭である妙満寺とか。
あと京北の常照皇寺。ここは桜で有名ですね。御所の左近の桜の兄弟桜・九重桜・御車返しの桜と。実はもう一つ冬に咲く「雪桜」というのがあるそうです。これは正確には桜ではありません。冬の枯れ枝に雪が積もり、あたかも桜が満開になったような明るさを呈するそうで、それを桜にたとえてるんですねぇ。
ではまた。