3/9 これは、神様、キツネ様の贈り物DEATH!!ね その3
ヨシキ幹部の「校歌!斉唱ーーっ!」にクリリン先輩は、
オッス!!!
と続けて、お腹の底からバリトンボイスで朗々と歌い上げ、みんなを驚かせます。
歌い終わったとき、教室に拍手が響きますが····
拍手なんか要らねーーっ!
今は、応援歌練習だぁーっ!
と、ヨシキ幹部が怒鳴ります。
いまぁ、拍手したやつーーっ!
お前だぁーーーっ!
ヨシキ幹部が「ビッシュ!」っと、自分を指し示して、眉間を貫きます。
ゲッ!
息が止まります。
(み·みんなも···拍手したのに····)
おい、お前!応援歌練習で拍手なんかして。余裕だなぁ。
おい!校歌を歌ってみろっ!
(え!?)
(いま、初めて聞いた曲なんか····歌えないよぉ····)
もじもじしていると、ヨシキ幹部が怒鳴ります。
早くしろっ!
自分はなす術がなく、下を向きます。
ヨシキ幹部は、
おい、□□が、短く歌うから、それについて歌え!
と、言って、サラサラのロングヘアーを少しなびかせながら、顎でクリリン先輩を示して、歌わせます。
ボコボコにされている自分をよそに、クラスの女子がキュンキュンする瞬間です。
◯◯◯◯の◯◯◯~っ
バリトンボイスが教室に響き渡ります。
それ!
···········
おそらく、それ!に続いて歌わなければならないのでしょうが、
バリトンボイスに聞き惚れてしまって歌が頭に入らず、全く曲が出てきません。
·········
おう!お前、ふざけてンのかぁーっ?
コラーッ!
(ゆいちゃん、もあちゃん、早く助けにきてーっ!)
※pic:どうせ指名されるなら、ヨシキ幹部ではなくって、ゆいちゃんに指名されたいよぉ。泣
※明日に続きます。明日も、よろしく、お願いします。
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