『手帳という武器をカバンにしのばせよう』読後感 | 渡る世間にノリツッコミ リターンズ(兼 続日々是鬱々)

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フリーライター江良与一のブログです。主にニュースへの突っ込み、取材のこぼれ話、ラグビー、日常の愚痴を気の向くまま、筆の向くまま書き殴ります。

 

 

 

私の大学生時代、システム手帳というものが海外から紹介され、かなりの勢いで広がった。ハヤリものに弱い私はカッコつけの意味もあって即座に導入し、以後今日に至るまでほぼ30年間持ち続けてはいる。モノそのものは何度か取り替え、現在はfirofax社のA5サイズのものを使用している。

 

しかしながら今までに「使いこなした」という実感がまるで持てない。せっかく大枚をはたいて購入したのだから、もっと一所懸命に使いこなそうと、『手帳術』について書かれた本を何冊も読んだりしたのだが、今の状態では無駄に重く、かさばるだけのシロモノに過ぎぬ。

 

なんとかしたいんだが、何も出来ていない。私の生活態度そのままである(苦笑)。そんな折、毎日の習慣となっているkindleのオススメ本コーナー閲覧の際に目に入ったのが標題の書。Amazonはまったくもってススメ上手だ。どこから私の嗜好と需要を探り当てたのだろうか?何やら少々恐ろしくもあるが、Amazonの脅威については一旦脇に置いて書の紹介に戻ろう。

 

内容としては、今までに読んだ『手帳術』の本と大して変わる部分はなかった。

 

題名にある、「手帳という武器」という言葉にこめられた作者の思いは、突き詰めていってしまえば、自分の状態を常に把握しておくためのツールとして手帳を活用しようと言うことになると思う。アタマの中で考えをひねくり回しているだけでは、考えがこんがらがったり、せっかくひらめいたアイデアを忘れてしまうことが多々あるため、思いついたことはすべて手帳に吐き出して目に見えるカタチで持っておこうということだ。記録しておくことは忘却の危険性を減じる一番有効な手段であるし、また、言葉にすることで、モヤモヤした状態を整理することが出来る、というわけだ。まあ、書き続ける、ということは非常に面倒くさい作業であるため、気合いを入れて習慣化しないとなかなか長続きはせず、またアタマの中で無駄な考えだけが渦巻く、という状態に戻ってしまう。実際に私は何度も挫折してきた。ダイエットや資格取得の勉強と同様。これもまた私の生活態度の端的な現れだ(苦笑)。

 

この本には、長続きをするために必要であろうと考えられるノウハウがまとめられている。方法そのものはなかなかよく考えられているとは感じた。カタチから入りたいという方は、本書を参考にした上で、どんな形式の手帳を選ぶべきか、から始めると良いと思う。ちょうど文房具店や大型商業施設の文房具コーナーには来年の手帳を売るための特設コーナーが設置されている時期でもある。まさに「思い立ったが吉日」という状態が世の中に出来しているのだ。

 

さて、私自身は手帳本体および内部のリフィールのフォーマットを変えるつもりはない。ただ事項によって書き付けるインクの色を買えるべき、という著者の主張はなかなかに新鮮であったので、自分なりにアレンジして実施してみるつもりではある。自分の状況の棚卸しという意味では、6月頃から、毎日4項目の振り返りと週に1回7項目の振り返りを実行しつづけているので、これを続けていきたいと思う。

 

参考までに一日を振り返る際の4項目とは

①事実…いいことでも悪いことでもいいから実際にあったことを書き出す

②発見…①の出来事によって得られた発見を記す。私は時にズルをして①と全く関係のないことを書く場合もある。

③教訓…やはり①の出来事から得られた教訓を記すのだが、②と同様、ズルをする音が少なからずある。

④宣言…①、②、③を踏まえ、具体的になにをどう改善するのかを書く。とは言え私は体重15kg減とか、TOEIC900点などというかなり実現が難しい宣言ばかりしてしまっている。本当は1週間のうち位に達成できるような事項を書くべき。

 

ついでといってはなんだが、週に一度振り返る7項目も下記に挙げておく。

①ここ一週間で私が学んだことは何か

②今週自分が最も誇れることは何か

③今週自分がやったことで最も楽しかったことは何か

④来週何をすればもっと楽しくなれるか

⑤来週(具体的な事柄)の目標を達成するためには何をすればよいのか

⑥私は(具体的な事柄)に苦労している。これをもっと簡潔に行うためにはどうしたら良いか

⑦直感が私に一つアドバイスを与えようとしているとすれば、それはどんなことだろう

 

この本の中から今の手帳に書き記すことを習慣づけるとすれば「50項目」のリストだろう。1年間は週に直すと大体52週なので50項目というのは1週間に一つクリアしていく目標となる。観たい映画に読みたい本、行ってみたい場所等々。この類いの事柄は書いているだけでワクワクする。

 

さらに、手帳の中に雑記帳を忍ばせておくという発想も導入する。定型の事柄以外に、思ったこと感じたことを書き付けておくことは文章のネタのストックとなるし、場合によっては憂さ晴らしにもなるだろう。

 

そしてすべての事柄に付き、定期的に読み返す、という行為を付け加えたい。今まで「使いこなした」感がなかったのは、ひとえに、書いたら書きっぱなしにしておいたことにその原因がある。この本を読んだ直後、手帳をひっくり返していろいろな書き付けを読み返してみたのだが、今後文章になりそうなネタをいくつか見つけることが出来た。なるほど目に見えるカタチで残しておくというのは有効な手段だ。

 

繰り返しになるが、すべての手法は継続してこそ価値がある。今の手帳をどこまで汚し、使いこなしたという実感をえられるのか、自分でも楽しみだ。