4月17日 水曜日 晴 22°C

今日偶然、数年前に施設に勤務していた頃に支援させていただいた方の娘さんにばったり会いました。

その方のお母様は脳血管疾患から認知機能低下があって、家では暮らせなくなり、施設に入所されたのです。

24時間一緒に過ごす職員は一生懸命になればなるほど、その方のことをすっかりわかったような錯覚をしてしまいます。その方を担当していた若い職員が、娘さんよりも私の方がお母様のことをよくわかっていますというようなことを言ってしまったことがありました。


その時にその娘さんが

「母をよくみてくださっていることは感謝しています。でも90年も生きてきた母の人生の終盤のほんの一部しかご存知ないっていうことも心のどこかに思っていて欲しいです」

と言われたのです。


人生の終盤になってできないことも増えて、若い職員の世話にならなければならない切なさを感じました。

お母様の輝いていた時間を知る由もない私たちが今のお母様だけを見て、お母様の全てかのように思ってしまうのは大きな間違いであることはよくよくわかっていなければならないことだったのです。


そんなことを改めて指摘くださった娘さんに久しぶりにお会いして、お母様がお元気でいらっしゃることを聞いて、なんだかとても嬉しくなりました。