働くママが日本を救う! ~「子連れ出勤」という就業スタイル~ (マイコミ新書)
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at 09.10.23
光畑 由佳
毎日コミュニケーションズ
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ただ、この本『「子連れ出勤を何が何でもお勧めします」と言うつもりはまったくありません』と著者が何度も言っているとおり、『子連れ出勤』は、子持ちの母が仕事しやすい事例の1つとして語られております。
その事例を軸にして、働く母の、仕事と子育ての間で感じる葛藤や保育園に関する悩みと現実。そして、制度が柔軟な中小企業だからこそできる、コストをかけない育児支援案と、育児支援によって会社側が得られるメリットについて書かれています。
なので、「子連れ出勤」なんて特殊な例だから関係ないと思わず、育児と仕事の両立に悩む当事者、そしてその配偶者はもちろんのこと、優秀な人財を家庭事情で退職させたくないと考える上司、経営者、社員の福利厚生担当に読んでもらいたいと感じます。
私は、今の勤務先に対して、コストがかかる企業内保育園作れ!という気持ちは全くありません。自治体には保育園もっと作れ!と思ってますが。今の子育てしやすい社風と時間の面(現在就業規則を手に交渉中)、それだけであれば、問題なく仕事ができます。
母親たちの、今までの仕事を続けることが本当に自分と子どもにとって幸せなのか、という心の迷い。それに加えて「保育所が見つからない」「実家が遠くて親の支援が得られない」「両立が大変そうで自信がない」などのたくさんの要素がからみあって、最終的に「育児休暇取得が終わると同時に退職」と言うケース(中略)、「自主的に退職する」ケースも多くあります。
この箇所で、涙が出そうになりました。本当にその通りなのですから。未だに私は、やるしかないという思いと、これでいいのかという思いで揺れているので、不安を見ないで一気に橋を渡るぞ!というような気持ちでいます。
そして、この本の4章で大きく挙げられている、『子連れ出勤が会社や従業員にもたらす10項目のメリット』は、子連れ出勤だけでなく、子育て中の従業員への柔軟な案(時短勤務、子どもの病気や行事で休みやすい体制など)でも、もたらされるメリットです。
私は、この本で、共感的な気持ちを得たのはもちろんですが、子どもがいる自分の働き方を改めて見つめ、福利厚生担当として、人材確保のための会社としてのメリットを深く考えることができました。
11月、おしゃれな授乳服も欲しいし、青山のモーハウス
で実際の「子連れ出勤」を見てみたい
という気持ちになりました。
