今日の訪問リハ中・・・

椅子に座る時、両足を踏ん張ってゆっくり、ソフトに、お尻を落としてほしいのですが、上手くいかずに、ドスンと座ってしまった夫

その時です。

夫の健手は、手首が内側に折れ、軽く手を握り、指の第二関節あたりで膝を押している状態になりました。

「不自然ですよね。 健常者なら、手のひらを開いて膝につきますよね? 麻痺患者が思わずしてしまう動きです。」

「麻痺手が手首から折れるのは、わかるけど、健手もこんなふうになるんですね。」

「麻痺手と健手は影響しあっているんです。健手ばかりが頑張ると、連合反応が強くなり、麻痺手は、指も手首も肘も曲がろうとします。 今の場合、椅子に座る時、麻痺足に体重がのらず、健側に力が入りすぎて、麻痺側が固くなり、健手も不自然に曲がってしまいました。」

「健手が曲がれば、麻痺手も曲がってしまいます。 健手の不自然な動きは、意識してやめるようにしましょう。」

日頃から、先生は、健手の使い方、身のこなし、を細かく注意します。

手を引くようにして、体を起こしてはいけない。

手すりや杖を握り締めてはいけない。

立ち姿勢で、何かに頼りたいなら、机の上や壁に、手のひらをピタっとつけて、支えにしなさい。

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「その動きは嫌です」「このほうがマシです」と言われ、指導されるのは、しばしば。

無意識にしてしまう悪い動きを、意識して止め、少しでも良い動きに変えていきたいものですね。

リハの最後に・・・

机の前に座り、両手で頬杖をつくポーズ。

なかなか、可愛かった、ですよ