今日は、訪問リハの日
まずは、立ち上がりを見てもらうと、
「随分、良くなったじゃないですか~」
「先生、このまま練習を続けたら、一人で綺麗に立てるようになりますか?」
「なりますよ!今はまだ、立ちやすい姿勢が自分でしっかりわかっていないので、安定していないんです。やる気を持続させることが、難しいんですよねえ」
先生は、自分のことのように、喜んで、人懐っこい笑顔で、夫を褒めてくれました。
患者のやる気を引き出すこともPTの仕事だと考えているみたい
でも・・・
「患者さんで、良くなられた方がいるんですけど、私は、もっと良くなる、って思うんです。細かいことかもしれないけど、もう少し良くなる、って。でも、患者さんは、もういい、十分だ、って。私は、もう少し頑張ってほしい。やる気を出してほしい、って
・・・。これって、PTのエゴなのかなあ、、、と思うんです。患者さんの意思ですもの」
患者もいろいろなんだなあ
「先生、うちは、こんなもんだって納得できたらどんなに楽だろう、って何回も思いましたが、諦められませんでした。やる気は、時々、失せますが、諦められないから、やるしかないんです。死ぬまで、回復し続けるのが目標です」
「そうですよね。頑張りましょうね」
それから、畳の上でのリハが始まりました。
背中を壁に付けて、足をまっすぐに、畳の上に伸ばします。
体を直角にしたいのですが、夫の背中は丸くなり、壁にぴったりとは付きません。
背中と壁の間にクッションを入れ、痛くないようにしてから、まっすぐ伸びた足の先を90度にして、アキレスけんをしっかり伸ばします。
先生のストレッチは、効くのですよ
いつも上がり気味の、夫の踵が、そのあと立つと、床にピタっと、着くんです。
でも、膝は、シャキっとまっすぐ、とはいかず、少し曲がっています。
これは、歩く時も同じで、伸びきっていません。
「これが○○さんの、今の限界です。自分で覚えておいてください。そして、歩く時、一歩ずつ、この限界まで伸ばしてください。その意識が大事なんです。そうすれば、付くべきところに筋肉が付いてきます。いい歩き方をすることです」
今の不自然な歩き方を治したい
大きな目標です