正しい「立ち上がり」の方法は? ネットでいくらでも出てきますが・・・
うちの、訪問リハでのやりかたを、書いてみますね。
まず、椅子に浅く腰掛けて、背筋をまっすぐにし、足の裏をしっかり床につけます。
顎を引かないように、正面を見ながら、おじぎをして、顔をできるだけ前に出して、(そのとき、足の裏に体重を感じると良いそうです)足に力を入れ、お尻を浮かし、バランスをとりつつ、立ち上がる。
文字にすると、ややこしいですねえ(^_^.)
健常者なら、「こんなこと、誰でもできるわ」ってなものですが、私の夫には、とても難しいんです。
普段、夫は、左手で、手すりや杖を握って、一人で立ち上がっています。
左ばかりに力が入り、バランスの悪い恰好ですが、「一応、介助なしで、立ち上がっているんだから、ま、いいか」って、思っていたんです。
が、訪問リハの先生は、毎回、1度は、立ち上がらせて、「まだまだです」と、言うんです。
先生に褒めてもらいたくて、私と二人で、練習しているんですが、なかなか、うまくいきません。
右足に、うまく力が入らず、上半身の前への移動も不十分です。
とにかく、右足の力が弱い・・・と思い、右足の筋力トレーニングに力を入れることにしました。
椅子に腰かけて、右足の太ももを上げます。
内ももの筋力が弱いのか、膝から下が、まっすぐ垂直にならず、傾いています。
そのまま、足を下ろすと、足の裏がぴったりとは、床に着きません。
足の裏の感覚も、鍛えたいところです。
私は、夫の足を持って、まっすぐ上げ下げし、足の裏の、特に踵が床につく感覚を何回も覚えさせようとしました。
すると、、、やっと今日、夫が、「あ、、う、、う~ん、そうそう」と言って、私に向かって、頷いたのです。
「感覚がわかったの?」
「うん、うん」
夫に足を上げ下げさせてみると、今までとは、少し違っているような、、、なんとなく、コントロールできているような気がします。
立ち上がりもしてみましたが、これは、ほとんど、変化がありません。
夜になり、もう一度、椅子に座って、足を上げ下げしてみました。
垂直にできています。 そして、今までと一番違っているのは、足の裏が同時にピタリとつくように、足の動きを調整している感じがします。
私たちにとっては、大きな変化なんです!(^^)!
ところで、今日は、訪問リハがあったのですが、、、
「立ち上がり」がうまくできない理由として、先生が気になっているのは、筋力では、ありませんでした。
体の左側に力が入りすぎていることが最大の問題だと考えているようです。
いかに、力を抜くか・・・
そこで、今日、教えてもらったのが、「リラックスのポジション」です。
椅子に座って、テーブルの上に手を伸ばし、どて~と寝て、頬っぺたをテーブルにつけます。
この時、両足は、ぴったり床につけること、麻痺手は、しっかり伸ばし、顔は健手が見える向きに、体全体をリラックスさせ、手のひらは開いている、って感じです。
やっぱり、プロは、違う。
将棋でいうと、私たちが狭い範囲の駒ばかり見ていたのに比べて、先生は、盤全体を見回して、考えているように思いました。
でもでも、私たちも、ちょっぴり前進できたように思います。
夫と二人で、小さく、ガッツポーズです!(^^)!