大震災９日目～仙台市若林区より～

遠い親戚の安否確認がまだ出来ずにおり、

母の不安が日に日に募っておりました。

もちろん電話はつながらず・・・


そこで、意を決して車で行ってみることに。

若林区種次。

そこは死者が大勢出た荒浜からそう遠くはない地区・・・

近くには東部道路があり、その東部道路より海側です。

そして名取側のそば。


私はそこに行ったことがありませんでしたので、

改めて地図を見て、悪条件が重なっていることにとても胸騒ぎを感じました。


車で向かう途中の道路は、地割れで通行止めの箇所や、

通れても１台やっと通れるぐらいの道幅しかなくなっていました。


県道５４号線井土長町線、南部道路の下で通行止めになっていましたが

事情を話すと通して下さり、さらに東部道路を海方面に越えると・・・

そこは東部道路の手前とは別世界でした


目の前に広がる光景に愕然としました

もうダメだ・・・


そう思いました。


車を降りて、歩いていた人に母が親戚の名前を言い、聞いてみると・・・


六郷中学校にいるというのです！



すぐに六郷中学校に行きました。



小さい頃会って以来だったと思いますが、顔はすぐに分かりました。



家族皆無事だそうで、本当によかった。

２階へ逃げ、地震当日の夜９時頃に救出、九死に一生を得たのです。



しかし、同じ地区の種次では死者も出ており、行方不明者が３０名以上いるとのこと。



大きな被害の場所しか報道されませんが、まだまだこういう地域・地区は多いはずです。



目を覆いたくなる光景でしたが、しっかり目に焼きつけなければならないと思いました。