先日、郡山市のビッグパレットにて、

【ふくしま・環境エネルギーフェア2010】

が開催され、シンポジウムの司会をやらせて頂きました。




『地球温暖化防止講演会』
テーマ:「暮らしの中から見た環境問題」
講師:青森大学教授・エッセイスト・ジャーナリスト 見城 美枝子様(元TBSアナウンサー)




日本の人口は世界第10位、

国土面積では世界第61位。

しかし、排他的経済水域の面積で見てみると、第6位だそうです。


=======排他的経済水域って???========

領海(幅12カイリ)の外側にあって、沿岸国がその水域のすべての資源
(生物,非生物を問わず)の探査,開発,保存,管理および同水域の
その他の経済的活動について排他的な管轄権をもつ水域。

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つまり、日本はとても水資源に恵まれているんですね。



水道の水がいつも飲める状態で、

様々な種類のペットボトルの水も買って飲むことが出来る。


だから、わたしたち日本人は普段、

水に関してあまり深く意識することがないのかもしれませんが・・・



【地球は水が枯渇している】


見城さんが訪れたナイル川付近のコテージでは、

もちろん水道なんてものはなく、

濁ったバケツ一杯の水を渡されたそうです。



それをしばらく置いておいて、上澄みを使うんだそうです。

たった一杯ですから、頭を使って、最低限のことに、最小限の水を・・・



そういった水の枯渇問題、そして食料問題や生物多様性・・・

日本は恵まれ過ぎていて、あまりピンと来ないんですが、

見城さんの海外取材のお話などから一歩外の視点に置き換えて考えてみると、

私たちの生活に、これからの未来に、

いかに密接に関わっているかということに気付かされました。


また、元アナウンサーの見城さんの優しい語りがとても心地よかったです。





【新エネルギーシンポジウム】

●基調講演
テーマ:「新エネルギーで実現する豊かな暮らし」
講師:環境ジャーナリスト 富永 秀一様



異常気象が激しさを増していく・・・
北極の海水がなくなる・・・
海面が上昇していく・・・



元アナウンサーで環境ジャーナリストの富永さんが、

様々なデータやシミュレーション、クイズを交えながら

非常に分かりやすく環境問題について、

そしてこれからますます必要になってくる「新エネルギー」について

お話下さいました。



太陽熱発電、風力発電、地熱発電、水力発電、バイオマス・・・

新エネルギーと言っても、いろいろありますし、利点・欠点もあるんでしょうが、

富永さんがおっしゃる、“わたしたちにできること”は

・関心を持つこと
・利用すること
・情報発信すること

だそうです。


この後のパネルディスカッションも拝聴された富永さん、

討論に熱心に耳を傾けながら、何やら手元でピッピッピ。

そうまさに富永さんがおっしゃった「情報発信すること」
実践されていたのです


パネリストの皆様、会場の皆様のご意見をツイッターリアルタイム発信


そのことを司会の立場から、パネルディスカッションの終わりに

会場の皆様にお話させて頂きましたら、

シンポジウム終了後、富永さんが

「ありがとうございます紹介して頂くとアクセスも増えますね」

と喜んで下さり、また、

「こういうのを“つだる”というんですよ」と
“つだる”という言葉、語源を教えて下さいました



====== “つだる”とは =======


tsudaるとは、記者会見や発表会、または事件性や話題性の高い
イベントなどに出席して、現場の状況を、あたかも実況中継のように
次々とTwitterのTimelineへとツイートする(投稿する)ことである。
元々は、IT・音楽ジャーナリストの津田大介氏が使い、
その後Twitterコミュニティなどを中心にして広がった。

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富永秀一さんのインターネット放送もご覧ください

インターネットeco放送局 otomi.tv




●パネルディスカッション
テーマ:「新エネルギーを最大限有効に利用するための方策
        ~新エネルギーとの関わり方を考える」

コーディネーター:佐藤 理夫 様(福島大学)
パネリスト:鈴木 一 様(福島環境カウンセラー協会)、
須藤 新之介 様(須賀川市環境課菜の花プロジェクト)、
東 之弘 様(いわき明星大学)、
福田 昭良 様(循環型社会創造ネットワーク)



それぞれのお立場から、新エネルギーへの取り組みやご意見を、

会場の皆様の質問・ご意見を交えて活発にかわして頂きました。


会場からは、

「『省エネルギー』という言葉などはなんかイメージが暗い。
 もっとやりたくなるような、わかりやすいネーミング 
 例えば太陽のイメージから「サンサンエネルギー」、
 昔の知恵をもう一度見直すことから「知恵エネルギー」など・・・
 『小水力発電』も「せせらぎ発電」などにすれば・・・」

などというご意見もありました。

確かに、『省エネ』=節約=我慢、みたいなイメージは否めませんもんね。

行政がつける名前は確かに難しいものが多いかもしれません。

その中でも分かりやすく、イメージ的にもかっこよく割と国民にヒットした

のが『クールビズ』でしょうか。

2005年4月に行われた環境省の公募によって選ばれたネーミングだそうです。

やはり、このように国民の声を上手に取り入れて頂くといいのかもしれませんね。





世界を取り巻く様々な環境問題と新エネルギーは切っても切り離せないものとなりました。

もっと関心を持っていかなければならないのかもしれません。

というわけで、無知ながら、一応そういうお仕事に関わらせて頂いたので、

わたしにもできること=情報発信。ポチッ



よしっ、今度機会があったらツダってみよう


【ふくしま・環境エネルギーフェア 2010】