
掘 桃 先生の
【旬菜薬膳料理教室~ベジフル・シンデレラ~】
脇役の野菜・果物を主役にしちゃおうじゃ~ございませんか~
という、野菜果物に優しい、人間の体にも優しい、
一挙両得の掘 桃 先生の薬膳料理教室です
さて、シンデレラになる今回の主役は、このお方~~~~~
キャッチフレーズは・・・
「一億円のシンデレラ」
おっと、それは榊原の郁恵ちゃんだ
気を取り直して・・・キャッチフレーズは・・・
「1日1個のりんごは医者を遠ざける」
そう、≪りんご≫です
りんごって、体にいいのはイメージとして分かってるけど、
実際、薬膳的にはどういう効能があるの???
掘 桃 先生が分かりやすくお話下さいます
体の内臓器官のことを「五臓六腑」といいますよね。
その五臓のうち、りんごはなんと「四つ」に作用するんだそうです。
「肺」・・・東洋医学では「呼吸」を司る臓器。
潤肺(じゅんぱい)と言って、その名の通り肺を潤してくれます。
身体にこもった熱を下げ、喉の渇きと咳を止める。かすれ声解消。
乾燥を解消して肌を活性化させ、美肌を保つなどの作用も。
「脾(ひ)」・・・現代医学で言うところの脾とは、膵臓のことで、
東洋医学で言う「脾」は、消化器全般、気血に関わっている
臓器を示します。
疲労回復や、食欲増進などの作用があると言われます。
「腎」・・・生命の根源を宿す臓器とされていて泌尿器系、生殖器系を司る。
唾液や胃液などの消化液、関節腔や腹腔内の液体、
涙、汗、尿を補充する働き。
つまり、水分の代謝改善に役立ち、脱水症状を改善してくれるわけです。
「肝」・・・肝臓の肝ですが、現代医学的には血液の貯蔵と血液の解毒を
する臓器で、東洋医学的には、精神を司り
「肝のむし」と言われるような、頭に血が昇るなど、
行き過ぎた血液を調整してくれるなど、
感情に関わりが深いと言われています。
りんごはその「肝」に作用し、イライラ、怒りなどの滞った気の巡りをよくして
精神を安定させてくれるそうです。
また、薬膳で食材の性質をあらわす「性味」では、
りんごは、肝臓にいいとされる「酸」、胃腸にいいとされる「甘」の両方を
合わせ持っているんですね
さらに、薬膳では食材を「寒」「平」「温」と身体を冷やすもの、
どちらでもないもの、温めるもの、分けるんですが、
りんごは「平」冷やしも温めもしない
りんごはとても身体にとってバランスがいい食材のひとつなんですね
西洋医学においては、意外にもビタミンCはそれほど多くないものの、
カリウムが豊富なので余分なナトリウムを出してくれたり、
利尿作用で血圧を降下させてくれたり、
ペクチンがお腹の調子を整えてくれたり、いいことづくし
その西洋的にも東洋的にもなりんごをふんだんに使ったメニューを
参加者全員で、各テーブルごとに分かれ、作りました~~~

皆さん、手慣れた手つきで食材を人数分、切り、切り、切りまくり・・・
どんどん調理していきます
かなり品数が多いんですが、各テーブルほとんど一斉に出来ちゃうのが
毎回驚きです
作り方は同じでも、各テーブル、使う食器も違えば盛り付けも違うので、
チラっとお隣さんを見に行ったりし合いながら、
和気あいあいと進めて行くうちに、完成~
≪みやぎのりんごでフルコース≫

りんごの赤がアクセントになって、緑、黄、白、黒・・・鮮やかな彩りメニュー
前菜『ベジタブル刺身』

刺身と言えど、魚ではありませんぞ~~~
白菜とさしみこんにゃくで、ザ・ヘルシー
サラダ『美肌サラダ』

左のサラダが美肌サラダです
皮膚と腸を潤す食材をふんだんに使った、女性の強い味方のサラダ~
右のはコースの順番が違くなっちゃいますが、メインのうちのひとつ。
メイン2『佃煮ミルフィーユ』です

野菜とりんごと佃煮昆布を組み合わせるという、斬新なアイディア&
意外なマッチングにうなる一品でございま~す
スープ『りんごポタージュ』

りんごとさつまいも、サラダでは合わせることもある食材ですが、
それをスープに
甘く優しいスープで大人も子供も喜びますね
そ・し・て・・・メインは・・・

どーーーーーーーーん
りんごです
立派なりんごの形になっとりますです軸まであります
この正体や、いかにっ
それでは皆様、『銀兵衛』土井料理長によります
りんご、入刀です~~~~~

パカっとな

おめでとうございま~~~す
なんとも美しい、りんごと豚肉とチーズの三重奏
メイン1『アップルポークフライ』
しかし、私の、大きすぎてちゃんと揚がってなく・・・
レンジでチンしました
そうしましたら・・・

チーズがとろけちゃって~~~これはこれでよろしいかと~
サクサクのりんごと、とろ~りチーズと、
りんご果汁を吸収したジューシーな豚肉・・・この三重奏はヤバイです
いや~~~どれも意外性があって驚くレシピの数々でしたが、
さらに驚くのは、そのおいしさ
りんごって、こんなに料理に使えるんだ~~~おいしい~~~!!
皆さん、ため息ついたり、え~~~っと感嘆したり、
う~んとうなったり・・・うっとりしたり・・・至福のひと時でした
私のテーブルのメンバー

各テーブルに分かれて、チームで一緒に作るというのも
とっても楽しいもので、なんだか中学校の調理実習を思い出しますね。
「切り方はこれでいいんですかね~」「いいの!いいの!」
「うわ~リンゴが転がっちゃった~」「活きがいいね~!」
会話を弾ませながら作り、頂き、心も体も満たされる掘 桃 先生の
薬膳料理教室、いつも笑顔にあふれています
ごちそうさまでした