『エコプロダクツ2009』環境省 生物多様性セミナー
お二人目の講師は・・・
■「牡蠣の森を慕う会」の代表
京都大学フィールド科学教育研究センター 社会連携教授
畠山重篤様
テーマは「森は海の恋人」~鉄が地球温暖化を救う~
家業の牡蠣養殖業を継がれた畠山さんは、
ずっと牡蠣のことに夢中になって漁業に取り組んでいたそうですが、
フランスに牡蠣の視察に行った時、
美しくて多種多様な生物が住むロワール川を見てから、
「牡蠣」はもとより牡蠣が住む「海」への意識が変わったのです。
何故か・・・
ロワール川の上流に行くとそこには大森林地帯が・・・
綺麗な川、そして綺麗な海を支えているのは森林だった
というのです。

その森林や山が少なくなっているから、海に異変が起こっているんだそうです。
そして、その海は今大きな問題を抱えているそうです。
それは・・・
「海は貧血」
つまり「鉄」が極めて不足している状態だというのです。
地球が出来たばかりの時は、鉄がいっぱいあったそうです。
15億年かけて、だんだんと鉄が除かれてしまったんですね。
鉄は海だけでなく、あらゆるものに必要なんだそうです。
例えば、イネ。
鉄のない土と鉄のある土で育ててみると、イネの育ち方が全然違うそうです。
鉄のあるイネの方が元気に丈夫に育つんですって。
例えば、光合成。
緑の色素クロロフィルを作るのにはどうしても鉄がいるそうです。
そして、人間。もちろん鉄が必要ですね。必須ミネラルです。
同じように、光合成によって有機物を生産する小さな植物
「プランクトン」にも鉄は必要です。
プランクトンは、海洋生態系の基盤を成す植物ですから、
プランクトンがいなくなってしまうと、
様々な海の生態系に支障をきたしてしまうんですね。

そして、海だけでなく、海の恩恵を受けている人間にも・・・
「鉄の科学を知らずして、環境問題は語れない」
と言い切る畠山さん。
熱い語り口で語られる、海に対しての想い。
もっと海や山に目を向けないといけない、そう感じた25分でした。
森は海の恋人 牡蠣の森を慕う会
3人目の講師は
■海洋管理協議会 プログラムディレクター 石井幸造 様
テーマは生物多様性の取組事例-MSC認証制度について-
≪MSC認証≫をご存知ですか?
MSCの漁業認証は持続可能で適切に管理され、
環境に配慮した漁業を認証する制度です。
イギリスの本部にある「海洋管理協議会(MSC)」が定める
「持続可能な漁業のための原則と基準」に基づき、
漁業を第三者の認証機関が認証。
その水産物に「MSC認証マーク」が与えられるんですね。
何故、こういった制度があるかというと、
石井さんはこうおっしゃいます。
「世界の水産資源は全体の3/4が危機的な状況にある」と・・・。
だから、限りある水産資源を持続的に利用するには、
水産資源の適切な管理が必要なんですね。
MSCの海のエコラベルがついた製品が日本ですでに増えつつあるそうです。

イオンを始め、様々なスーパーマーケットや百貨店で
MSCラベルの付いた製品が販売されているそうです。
“持続可能な水産物を見つける目印”は≪MSCの青い海のエコラベル≫。

買える場所はこちらどこで買えるのか? — MSC
日本の漁業としては、去年9月に、
京都-京都府機船底曳網漁業連合会(京都府底連)の
「ズワイガニ」と「アカガレイ」漁業が
海洋管理協議会(MSC)の基準に則り、
持続可能でよく管理された漁業として認証されました
私たち生活者がMSC認証マークをついた水産物を選ぶことで
資源や環境に配慮した漁業を支えることにつながるんですね。
見かけたら、買うことにします!!!
MSC(海洋管理協議会)
想像以上に、この地球は危機的状況にあるようです。
どうやったら、それを食い止めることが出来るのか・・・
二日目の一般向けのセミナーで詳しく伺いました
つづく
お二人目の講師は・・・
■「牡蠣の森を慕う会」の代表
京都大学フィールド科学教育研究センター 社会連携教授
畠山重篤様
テーマは「森は海の恋人」~鉄が地球温暖化を救う~
家業の牡蠣養殖業を継がれた畠山さんは、
ずっと牡蠣のことに夢中になって漁業に取り組んでいたそうですが、
フランスに牡蠣の視察に行った時、
美しくて多種多様な生物が住むロワール川を見てから、
「牡蠣」はもとより牡蠣が住む「海」への意識が変わったのです。
何故か・・・
ロワール川の上流に行くとそこには大森林地帯が・・・
綺麗な川、そして綺麗な海を支えているのは森林だった
というのです。

その森林や山が少なくなっているから、海に異変が起こっているんだそうです。
そして、その海は今大きな問題を抱えているそうです。
それは・・・
「海は貧血」
つまり「鉄」が極めて不足している状態だというのです。
地球が出来たばかりの時は、鉄がいっぱいあったそうです。
15億年かけて、だんだんと鉄が除かれてしまったんですね。
鉄は海だけでなく、あらゆるものに必要なんだそうです。
例えば、イネ。
鉄のない土と鉄のある土で育ててみると、イネの育ち方が全然違うそうです。
鉄のあるイネの方が元気に丈夫に育つんですって。
例えば、光合成。
緑の色素クロロフィルを作るのにはどうしても鉄がいるそうです。
そして、人間。もちろん鉄が必要ですね。必須ミネラルです。
同じように、光合成によって有機物を生産する小さな植物
「プランクトン」にも鉄は必要です。
プランクトンは、海洋生態系の基盤を成す植物ですから、
プランクトンがいなくなってしまうと、
様々な海の生態系に支障をきたしてしまうんですね。

そして、海だけでなく、海の恩恵を受けている人間にも・・・
「鉄の科学を知らずして、環境問題は語れない」
と言い切る畠山さん。
熱い語り口で語られる、海に対しての想い。
もっと海や山に目を向けないといけない、そう感じた25分でした。
森は海の恋人 牡蠣の森を慕う会
3人目の講師は
■海洋管理協議会 プログラムディレクター 石井幸造 様
テーマは生物多様性の取組事例-MSC認証制度について-
≪MSC認証≫をご存知ですか?
MSCの漁業認証は持続可能で適切に管理され、
環境に配慮した漁業を認証する制度です。
イギリスの本部にある「海洋管理協議会(MSC)」が定める
「持続可能な漁業のための原則と基準」に基づき、
漁業を第三者の認証機関が認証。
その水産物に「MSC認証マーク」が与えられるんですね。
何故、こういった制度があるかというと、
石井さんはこうおっしゃいます。
「世界の水産資源は全体の3/4が危機的な状況にある」と・・・。
だから、限りある水産資源を持続的に利用するには、
水産資源の適切な管理が必要なんですね。
MSCの海のエコラベルがついた製品が日本ですでに増えつつあるそうです。

イオンを始め、様々なスーパーマーケットや百貨店で
MSCラベルの付いた製品が販売されているそうです。
“持続可能な水産物を見つける目印”は≪MSCの青い海のエコラベル≫。

買える場所はこちらどこで買えるのか? — MSC
日本の漁業としては、去年9月に、
京都-京都府機船底曳網漁業連合会(京都府底連)の
「ズワイガニ」と「アカガレイ」漁業が
海洋管理協議会(MSC)の基準に則り、
持続可能でよく管理された漁業として認証されました
私たち生活者がMSC認証マークをついた水産物を選ぶことで
資源や環境に配慮した漁業を支えることにつながるんですね。
見かけたら、買うことにします!!!
MSC(海洋管理協議会)
想像以上に、この地球は危機的状況にあるようです。
どうやったら、それを食い止めることが出来るのか・・・
二日目の一般向けのセミナーで詳しく伺いました
つづく