果樹園ツアー二番目に訪れたのは、大郷町。

稲穂が頭を垂れるキラキラとした田園風景の中にありました

フルーツらんど村山ファーム



もともと田んぼだったところを埋め立てて果樹を初めて8年目。

生産者の村山貴宏さんは、60aの土地で約10種類の桃を栽培し、

25aの土地で約15品種のぶどうを栽培しています

貴宏さんのお父様はここら辺で初めてリンゴの栽培を手掛けた方

だそうで、今も、お父様がリンゴ栽培、お母様がキュウリ、

そして水稲、貴宏さんが桃とぶどう、奥様が販売担当、

と家族で複合経営なさっているんですね。






果樹園のぶどう畑には、袋にかけられ優しく守られているぶどうが

たくさん実っていました。




「袋はかけたけどダメな品種もある。
 
 1ヵ月桃を獲ってる間はなかなかこれないから、

 桃が終わってからが勝負。」

そんなご苦労話をしながらも、さぁ、今度はぶどうだ!

というこれからの意気込みが伝わってきます



ぶどうの樹は30本弱あるそうなんですが、

作っている品種が約15品種。
ということは、同じ品種の樹が2本ないものもあるわけです

それだけに、多品種となると栽培も大変なのではないでしょうか?




「直接売って“おいしい”と言われると

  また作ろうという気持ちになるんですよね」

笑顔でそう語る村山さんがとても印象的でした。


この村山さんの言葉にもあるように、

“直接”お客様に買っていただきたいんだそうです。


なぜなら、

「今日穫ったものは、明日明後日に渡したくない、

 新鮮なものを食べてもらいたい。」

そんな強い思いがあるからなんですね。

なので、道の駅に直接立って、対面販売することもあるそうです


そんな果樹栽培に熱い情熱を傾ける村山さんに

様々な品種のぶどうを見せて頂きました。



≪紅伊豆≫





≪ロザリオ・ビアンコ≫






≪ルビーオクヤマ≫



≪シナノスマイル≫


≪ゴルビー≫




≪藤稔≫


この藤稔のように小さい房も多い、村山ファーム。

「ぶどうの花、全部に花を咲かせると、一つ一つの実が小さくなって、

 糖度も下がる。おいしいぶどうを作ろうと思うと
 
 房の大きさを制限して小ぶりにした方がおいしいと思うんです。」


見た目ではない、みんながおいしいと言うぶどうを作りたい。

そんなおいしさへの深いこだわりが感じられます。


いろいろ試食させて頂きましたが、

白系、赤系、黒系、それぞれ似ている品種も食べればまったく

違った味でおいしく、個性があるんだな~と思いました。
村山さんが多品種作ってる理由はもしかしてここにあるのでしょうか

どれもおいしかったです!!

これから、という貴重なぶどうをありがとうございました





桃の収穫はほとんど終わったそうですが、なんと!!

この日の為に、≪阿部白桃≫を取っておいて下さったそうです








菊地先生の手です。

男性の手のひらサイズということは・・・
とても大きな桃だということがお分かり頂けるでしょうか


その場でカットカット~



中の果肉が赤いんです

果肉がすごく引きしまっていて硬めの桃なんですが、

甘みがしっかりのっていて、おいしかったです


モモは65aで、「暁星(ぎょうせい)」「白鳳」「あかつき」

「なつおとめ」「グレーとジャンボあかつき」「滝ノ沢ゴールド」

「黄金桃」「黄貴妃(おうきひ)」「阿部白桃」「川中島白桃」、

そして全国的にも珍しい孫悟空が食べたとされる「大紅蟠桃」も

栽培しているそうです



【フルーツらんど村山ファーム】

宮城県黒川郡大郷町不来内字横沢29
問い合わせ/電話:022-359-3840


【道の駅 おおさと】でも販売しているそうです



是非、直接足を運んで、獲れたての新鮮なぶどうを
食べてみてはいかかでしょうか