テレビは,国民が全員サッカー観戦をしているかのように報道している。

ランキングでははるかに上であるドイツスペインに勝利して決勝トーナメントに進んだことは素晴らしい。

 

 が,勝利に大騒ぎする輩のために深夜あるいは早朝出動する警察官の方々の様子を観ると複雑な思いである。

 

 私は,負けたコスタリカ戦は観たが,ドイツ戦もスペイン戦もほぼ観ていない。日頃から早起きなのでスペイン戦は最後の方だけ観た。

 社会人ならそういう方は少なくないだろうと思う。テレビ報道は,どの局も同様で,ひどく偏っている。都会の一部で流行っていることが,全国津々浦々で流行っているとは限らないだろう。

 

 それで明るい気持ちになったり,元気が出るというのなら,結構なことである。

が,勝てば「万歳!」否「ブラボー!」か?

で,負けると非難や中傷があふれるというのだから,これはいただけないと感じる。

 

 格上の相手に勝つこともあるのだから,当然またその逆もあり得るだろう。試合なのだから,勝ち負けはついてしまう。仕方のないことだ。

 

 決勝トーナメントに進めなかったドイツ代表の選手の立場に立つと,その辛さは計り知れない。どの国の選手も,一流であり,体を張ってプレイしている。観ているド素人が代わりに出場したとして,どうにもこうにもできないレベルである。

 私は,個人的には南アフリカ大会で優勝したスペインのパスサッカーが好きである。

 

 日本は,十分すぎるほど健闘しているし,そのことを称えるべきかと思う。

 

 この間,将棋の対局など,世紀の対戦は他にもあった。また,報道しなければならない日本の社会・経済の問題も少なくない。テレビは,どの局もサッカーではなくて,局のカラーを出して欲しいと,私は思う。

 

 これからクロアチア戦だが,明日も朝早いので,これを投稿したら寝ようと思う。日本の静岡県ほどの人口であのような選手が揃うクロアチアは大したものだ。

 どちらが勝っても,称えようではないか。