2018年4月29日
ずっとこの日を待っていました。オペラ座の怪人が日本で初演されてから30年目の日です。
本国イギリスから遅れる事1年半、日生劇場で日本初演の舞台が幕を開けました。その時のキャストは次のとおり。
- オペラ座の怪人:市村正親
- クリスティーヌ・ダーエ:野村玲子
- ラウル・シャニュイ子爵:山口祐一郎
- カルロッタ・ジュディチェルリ:斎藤昌子
- メグ・ジリー:青山弥生
- マダム・ジリー:柴垣裕子
- ムッシュー・アンドレ:沢木順
- ムッシュー・ファルマン山本隆則
- ウバルド・ピアンジ:北川潤
- ジョセフ・ブケー:水島弘
4月28日(土) 1日目
30周年前日の4月28日から京都駅入りしました。観劇は17:30からなので、それまで観光です。行き先は気の向くままです。
最初に1日乗車券を買うのですが、ラッキーなことに、3月17日から地下鉄+バス1日券(900円)が発売されていました。これまでの同様パスは1200円だったので値下げです。
これは観光客に朗報です
しかもバス渋滞の緩和につながります。
京都の地下鉄は行きたい観光ポイントにほとんど行けないので、メインはバスになります。これまでバス1日券は600円(少し前は500円)と安く、多くの観光客はバス用を買っていたと思います。(使いそうもない地下鉄がついて値段が2倍は見合わないという感覚です。)
ハイシーズンの京都の道路事情はひどいのですが、一旦バス用を買ってしまうと、バスに乗り切れずに何台も見送ったり、渋滞でなかなか進まなくても、最後までバスを使おう(今更地下鉄は使いたくない)という心理が働き、ますますバスが混んでしまいます。
でも300円の差なら両用券を買う人は増えるはずで、観光客は臨機応変に地下鉄にも流れ、バス渋滞が緩和されます。
両用券は発売後間もないのに印刷が間に合わないとのことで(人気ということ?)、渡されたのはバス用の紙券(下の写真)と、従来の地下鉄一日乗車券の2枚組でした。本当は1枚のプラスチックカードらしいですが、この地下鉄・バス一日券は使えますよ!

大きな特典は、郊外の大原や山科、醍醐寺、高雄はバス券ではエリア外で追加料金が必要ですが、この両用券では行けるのです。
これだ!と思い、両用券で大原に行くことにしました。ちなみに、京都駅から大原までのバス代は片道550円。
バスに乗っていると、風景がどんどん変わっていきました。京都の市街地を抜け、八瀬辺りから高野川に沿って山あいを走り、少し開けたところが京都の奥座敷、大原です。1時間少々揺られ、終点の大原バス停で下車しました。
まず寂光院にいきました。道中は道案内がしっかりあるので迷うことはありません。

バス停から寂光院までの風景 のどかです。
大原は山々に囲まれ、古くから貴族や修行者の隠棲の地として知られ、多くの歌にも詠まれてきた山里です。
15分ほどで寂光院に着きました。こじんまりしたお寺です。
寂光院は、聖徳太子創建といわれ、『平家物語』大原御幸で知られた建礼門院(平清盛の娘、高倉天皇の皇后、安徳天皇の母)が隠棲し、晩年を過ごした尼寺です。
2000年5月9日未明の放火火災により本堂が焼失し、本尊の木造地蔵菩薩立像も大きく焼損しました。
現在の本堂(下の写真)は2005年に再建され、形・大きさともに元通りに復元された新しい地蔵菩薩立像が安置されています。
本堂に上がり拝観しました。新しい本尊は女性らしい柔和なお顔で、色彩も豊かでした。
こじんまりとして、静かな佇まいです。
寂光院に身を寄せた建礼門院の住まいの跡。
旧本尊(1229年作、像高256.4cm)は火災で表面が炭化し、大きく損傷しましたが、その後の調査で、仏像内に収められていた3000体以上の小さな地蔵菩薩像や多くの納入品は無事でした。現在も「木造地蔵菩薩立像(焼損)」の名称で、像内納入品ともに重要文化財に継続して指定されています。焼けても重文です。
旧本尊は現在、境内の高台にある収蔵庫に安置され、特定日のみ一般公開されています。この日は丁度公開の日でした。
小さな建物に入るとガラスで仕切られ空調管理された部屋の奥に黒焦げの旧本尊が立っており、手前には胎内にあった無傷の小さな仏像が沢山並べられていました。小さいとはいえ3000もの仏像がどのように入っていたか不思議に思い尋ねたら、小箱に何体ずつか入れ、胴体の他、様々な隙間に箱を詰めて納めてあったそうです。
寂光院の後はバス停まで戻り、そこから三千院に向かいました。
バス停からだと10分ほど歩けば三千院です。
御殿門(ごてんもん)に到着。参道には土産物店が軒を並べていました。🎵京都 大原三千院
恋に疲れた女が1人・・・ 古過ぎますね?
広いお寺です。移転があったものの、元は最澄が創建したそうです。
客殿の外廊下で、聚碧園(しゅうへきえん)を眺めながら抹茶とお菓子を頂けます(500円)。
宸殿(しんでん)は、三千院の最も重要な法要を執り行うため、御所の紫宸殿を模して大正15年に建てられました。本尊は最澄作と伝わる薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)で、秘仏だそうです。
有清園(ゆうせいえん)」は宸殿の正面に広がる池泉回遊式庭園で、一面苔むし、淡いピンクのシャクナゲが色を添えていました。

有清園や境内の所々にある「わらべ地蔵」は石彫刻家 杉村孝氏の作。可愛らしくて、癒されます。
大原を後にしたのは15時近く。京都駅行きのバスは1時間に2~3本あるので、余り待たずに乗れました。
車中でネットニュースを読んでいたら、こんな記事が・・・
いつも見ている京大名物の立て看板は、今どうなっているかしら?気になります。途中下車して、現在の様子をチェックです。
交差点の看板は・・・変わらずでした。
正門の方はどうなっているでしょう? こちらにも。これを見ると、立て看板だけでなく、ビラ配りも規制されるようです。
本日の観劇はソワレのみ。17:30から、30周年前日の「オペラ座の怪人」です。
今回の京都公演からキャスティングされた岩城あさみさんのクリスティーヌが楽しみでした。私にとっては6人目のクリス。
座席は1階F列でしたが、隣が偶然、兵庫県在住の親しくしているの四季友だったのにはびっくりしました。彼女は演出が変わった横浜公演を観ていないので、京都で初めて新演出を観たそうですが、以前の方が良かったと話していました。
ファントムのクリスティーヌの扱いが粗っぽくなったところと、クリスがベールを投げ捨てるところは好きになれないとのこと。
終演後は少しおしゃべりした後、「ではまた明日!」と挨拶して別れ、夕食兼ねて1人居酒屋へ。ビールが美味しかった!
一人○○も慣れれば平気になってきます。
今夜の宿は、地下鉄五条駅から徒歩2分のゲストハウス。評価が高いだけあって、良い宿でした。宿泊者は外国人が多いのですが、珍しく白人の若者が多くて、談話室ではトランプをしたりおしゃべりしたりして、楽しそうでした。
日本人の家族連れもいましたが、お一人様場違い風の私はお邪魔しないよう、ひっそり隅っこで「ご自由に」の紅茶を飲んでいました。コーヒー、紅茶、緑茶は自由に飲めて、お風呂は湯舟もあり、リラックスできました。
4月29日(日) 2日目
良いお天気です。ゲストハウスでは9時過ぎまでのんびりとし、歩いて京都駅に行きました。途中の東本願寺。
京都駅の近くでお神輿を曳く人たちに遭遇。地域の小さなお祭りです。京都にあっては珍しい光景に映りました。
京都伊勢丹2階に「オペラ座の怪人」の特設コーナーが開設され、マスカレードの衣装などが展示されているので見に行きました。
レッド・デスのファントムの衣装。装飾が沢山付いて重たそうです。


クリスティーヌの衣装。スカートに星の刺繍がしてあるとは、気づきませんでした。

ラウルの衣装。上着の上にもう1枚上着を羽織っているのはなぜ?
トークイベントで、もう退団なさった中井さんによると、(ラウルが仮装した)軍人はパーティーに参加する時も軍服が基本で、でも少しラフに見せるために上着をもう一枚肩にかける習慣があったそうです。
その上着は、身ごろ周りや袖口がもこもこしていて驚きました。

舞台の模型がガラスケースに入れられ、展示されていました。


伊勢丹では幾つかの店舗でオペラ座の怪人とのコラボ商品を販売しています。ケーキとか和菓子とか食事メニューとか・・・。
さて、13時からいよいよ30周年記念公演が始まります。

キャストは、怪人佐野さん、クリスティーヌは岩城さん、ラウルは涼太さん。佐野さん、涼太さんは何度観てきたことか。

岩城さんは高音が強くて、可憐な印象のクリスです。出演してから日が浅いので、声や表情はちょっと硬い印象でしたがこれからどんどん進化するでしょう。素敵なクリスティーヌが誕生しました。
岩城さんは美人ですが、やはりクリスのカツラはハードルが高いです。似合う人はほとんどいないのかもしれませんが。
記念カーテンコールは、通常カテコの後一度幕が閉じてから、支配人ズ(増田アンドレと青木フィルマン)が前に出てきてご挨拶しました。
「今日30回目の誕生日を迎えました。皆様とこの日を迎えられて嬉しいです。これからもオペラ座の怪人を末永くつないでいく所存です。」というようなお話でしたが、感慨深いものがありました。
支配人ズのご挨拶の後、再び幕があいて、うす暗い照明の中にキャストの皆さんが並んでいました。上手前方にはバレリーナたちに囲まれた涼太ラウルが立っており、「♪オルゴール これだあの人が言っていた・・・」と、ソロで歌いだしました。本舞台では車椅子の老ラウルが歌う旋律です。それを若い涼太ラウルが立って歌っていたので、とても新鮮でした。バレリーナたちは曲に合わせてラウルの周りを踊り出すというアレンジで、とてもきれいなシーンでした。
その後、メインキャストやアンサンブルが、『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』を歌ったのですが、パートごとに歌う人が変わり、コーラスも入って、それもとても新鮮でした。特にクリスがソロでその曲を歌ったときは、珍しいものを聞いた気分でした。
また、「♪君は私のもの」をファントムとラウル2人だけで歌う時、涼太さんはクリスの方に向いて見つめながら歌ったのですが、クリスの岩城さんには気づいてもらえず・・・が可笑しかったです。
それはともかく、アレンジが素晴らしい特別カーテンコールでした。
終演後は、終わってしまったという脱力感の中、京都駅周辺をふらふらし、気持ちが落ち着いたところで奈良に向かいました。
近鉄奈良駅近くの宿でチェックイン後、空身になって興福寺に。満月と五重塔がきれいでした。

奈良公園のシカ 近づいても、じっとこちらを見ているだけでした。

これが予約してあった近鉄奈良駅から徒歩1~2分のゲストハウスです。ホテルと見まごう立派な建物で、通り過ぎてしまったくらいです。

ロビーの様子

普通のプライベートの部屋もあるのですが、私が予約したのは一番安い男女混合8人部屋で、衝撃の2200円でした!!!(公式サイトでは2800円~となっていますが、楽天ではそのお値段でした。)
混合部屋で予約しましたが(Mix部屋の方が安いのです)、部屋で男性には会いませんでしたので、実際は女性だけだったようです。

これが個人のスペース 寝るだけですが、私には十分。

こうして無事に、オペラ座30周年記念公演を兼ねた観劇旅行は終わりました。
この先もあるであろう、40周年、50周年の記念公演もこの目で観たいと願っています。